1997-2001 My Book Review | |
ドナルド・E・ウェストレイク | 最高の悪運 | 早川 2000 | ドートマンダーもの長編第9作 |
アーロン・エルキンズ | 略奪 | 新潮 2001 | 美術館学芸員クリス・ノーグレンに続く新しいシリーズ |
ゴードン・スティーブンズ | カーラのゲーム | 創元 2001 | "テロリストと、そのヒロインを追うSAS隊員、舞台はボスニア"という久方ぶりの本格冒険・国際謀略ミステリ |
ネルソン・デミル | プラム・アイランド | 文芸春秋 1999 | デズモンド・バグリイを想わせるクラシックな冒険小説を髣髴とさせながら・・ |
ケン・フォレット | ハンマー・オブ・エデン | 小学館 2000 | 初めて小学館から出版されたフォレットの近作 |
カール・ハイアセン | トード島の騒動 | 扶桑 2001 | ムチャクチャ楽しめるフロリダ・ユーモア・ミステリ |
ディブ・バリー | ビッグ・トラブル | 新潮 2001 | アメリカ人気コラムニストの処女“爆笑クライム・ノヴェル” |
ジャネット・イヴァノヴィッチ | けちんぼフレッドを探せ! | 扶桑 2001 | バウンティ・ハンター=ステフ・シリーズ第5弾はますます冴える |
山尾三省 | ここで暮らす楽しみ | 山渓 1991 | |
山尾三省 | カミを詠んだ一茶の俳句 | 地湧社 2000 | |
エリック・ハンセン | ラン熱中症 | NHK 2001 |
ドン・ウィンズロウ | 歓喜の島 | 角川 1997 | ユーモアたっぷりのしゃれたタッチがあなどれない |
ジョン・ダニング | 名もなき墓標 | 早川書房 1999 | 『死の蔵書』『幻の特装本』よりも以前に書かれたものだが、小さな事件からつぎつぎに拡がる謎を追うストリーテラーとしてのダニングの面白さ |
ピーター・ラヴゼイ | 猟犬クラブ | 早川 1997 | ミステリ読書会<ブラッドハウンズ・クラブ>では、会員が好みのミステリの作家や作品をほめたりけなしたり・・・ |
ピーター・ラヴゼイ | 暗い迷宮 | 早川 1999 | ピーター・ダイヤモンド警視シリーズ第五作 |
テレンス・ファハティ | キル・ミー・アゲイン | 早川 2000 | しゃれた会話、映画そしてハリウッドへの愛着、男達の哀愁・・・ |
レイモンド・チャンドラー | 深夜の告白 | 小学館 2000 | チャンドラーの最初で、最良のシナリオ。研ぎすまされた緊張感 |
アガサ・クリスティ | マン島の黄金 | 早川 1998 | クラシカルなミステリの楽しみ |
前川恒雄 | 著作集 | 出版ニュース社 1999 | 公共図書館を考えるバイブル |
瓜生卓造 | 谷川岳 生と死の条件 | 中公 1969 | 凄ざましい山岳遭難の記録 |
加藤則芳 | ジョン・ミューア・トレイルを行く | 平凡社 1997 | あこがれのバックパッキング340Km |
清水義範 | 自選傑作集 日本ジジババ列伝 日本語の乱れ | 講談社 1991 中央公論 1995 集英 2000 | ついて行くのに疲れるほどのユーモア連発 |
ローレンス・シェイムズ | 約束 | 講談社 1997 | 痛快フロリダ・ミステリー |
ローレンス・ブロック | 皆殺し | 二見 1999 | こんな壮絶なバイオレンスものは、久しぶり [このミス2000]17位 |
スティーヴン・ハンター | 極大射程 | 新潮 1999 | ストレートで伝統的なアクションものだが、読み出すと止められない [このミス2000]1位 |
マイクル・コナリー | トランク・ミュージック | 扶桑社 1998 | ますます円熟味を増して、二転三転するプロットにはらはらどきどき・・ |
ドナルド・E・ウエストレイク | 逃げ出した秘宝 | 早川 1998 | 会話が滅法楽しく、気楽に読めるユーモア・ミステリー |
ドナルド・E・ウエストレイク | ジミー・ザ・キッド | 角川 1999 | 各ページ大笑い保証付きのスラップスティック・ミステリー |
トマス・H・クック | 緋色の記憶 | 文春 1997 | 冒険小説ではなかったけど、不思議に引き込まれるような感覚の作品 |
パトリック・リンチ | キャリアーズ | 飛鳥新社 1996 | スマトラの殺人ウィルスを扱ったサイエンス・ミステリー。緻密な構成とドラマチックさ |
マイケル・ボンド | パンプルムース氏の秘密任務 | 東京創元 1999 | とことんおかしく、しゃれた探偵物 [このミス2000]30位 |
テレンス・ファハティ | 輝ける日々へ | 早川 1999 | しゃれた会話と早い展開のプロット。まさに一気に読めるクライムミステリー [このミス2000]28位 |
テレンス・ファハティ | 折られた翼 | 早川 1993 | なつかしい車がたくさん登場するし、私の好みのテイスト |
ジャネット・イヴァノヴィッチ | サリーは謎解き名人 | 扶桑 1999 | きわどい"下品"なやりとりの面白さ・楽しさ保証つき |
アン・タイラー | パッチワーク・プラネット | 文春 1999 | 人々をみる細やかで暖かい語り口と、ユーモア、そしてほろ苦い顛末 |
フィリップ・リード | 逃げるが勝ち | 早川 1999 | ユーモアたっぷりで下品で楽しいの会話、LAの街の素敵な雰囲気 |
ジョー・ランズデール | 凍てついた七月 | 角川 1999 | 登場人物のキャラクター、ユーモアたっぷりの会話、迫真に富んだスピーディな展開 [このミス2000]23位 |
ウィリアム・ディートリッヒ | 氷の帝国 | 徳間 1999 | 南極を舞台にした久方ぶりの本格冒険小説 |
吉村はんな | オレゴン四季物語 | 駿台曜々 1999 | アメリカの地方の豊かな生活 |
丸山茂徳 | 生命と地球の歴史 | 岩波1998 | 太陽系はあと50億年で赤色巨星化した太陽によって加熱されて蒸発し、最後には星間空間にガスとして散ってしまう |
澤野新一郎 | 神々の花園 | レミントン1999 | 南ア・ナマクワランドの砂漠の花園写真集 |
エルモア・レナード | ラム・パンチ | 角川1998 | 三流航空会社のスチュワーデスがいきいき |
マイクル・ストーン | 誰もがそれを狙ってる | 早川1996 | ポップでしゃれた会話 |
オードリー・シュールマン | 氷の檻 | 早川1995 | 北極サバイバル冒険 |
ローレンス・シェイムズ | 絆 | 講談社1996 | ラスト・ラフ賞 |
ローレンス・シェイムズ | 争奪 | 講談社1995 | キーウエストが最高 |
ジャネット・イヴァノヴィッチ | 私が愛したリボルバー | 扶桑社1996 | ユーモアミステリの極地 |
ジャネット・イヴァノヴィッチ | あたしにしかできない職業 | 扶桑社1997 | ユーモアミステリの極地 |
ベン・エルトン | ポップコーン | 早川1997 | 社会派ユーモア、このミス98の16位 |
レイモンド・チャンドラー | プレイバック | 早川1977 | タフでなければ生きていられない |
ロバート・R・マッキャモン | 遥か南へ | 文春1955 | ロードノベル |
スティーヴン・ハンター | ブラックライト | 扶桑1998 | 派手なアクション、このミス99の3位 |
ビル・フィッチュー | 優しい殺し屋 | 徳間1996 | コメディー・クライム |
アーロン・エルキンズ | 楽園の骨 | 早川1997 | しゃれた会話,鮮やかな推理,謎とき |
ロバート・B・パーカー | 悪党 | 早川1998 | いつものパーカー・テイスト |
エイプリル・スミス | 特別任務 | 早川1996 | FBI女性捜査官 |
ジョン・ダンニング | 幻の特装本 | 早川1997 | 本好きにはたまらない、このミス98の10位 |
R.D.ウィングフィールド | フロスト日和 | 東京創元社1997 | 人間味豊かなジャック・フロスト警部 |
海野弘 | 黄金の50年代アメリカ | 講談社1989 | 海野さんのこだわり |
日本ニュージーランド学会 | ニュージーランド入門 | 慶応出版部1998 | ニュージのバイブル |
クリストフ・ランスマイヤー | 氷と闇の恐怖 | 中央公論1998 | オーストリア・ハンガリー帝国北極探検隊の史実 |
アン・タイラー | 歳月の梯子 | 1996 | もう毎ページにんまりさせるユーモアとペーソス |
ロバート・B・パーカー | チャンス | 1996 | スペンサー・シリーズ23作目。スペンサー、ホーク、スーザンの3主役がいい味で描かれている |
マイクル・Z・リューイン | 刑事の誇り | 1995 | パウダー警部と彼のところにきた女刑事とのやりとりが楽しい |
ライオネル・デヴィッドスン | 極北が呼ぶ | 1996 | 久しぶりの極地冒険もの 『97このミス』30位 |
マイクル・コナリー | ラスト・コヨーテ | 1996 | 詩情あふれる語りくち、ひねりたっぷりのプロット 『97このミス』7位 |
ピーター・ボウエン | コヨーテの風 | 1996 | 西部の大自然が美しい 『97このミス』27位 |
ピーター・ラヴゼイ | バースへの帰還 | 1996 | 刑事をやめたピーター・ダイヤモンドの不屈の精神がいい 『97このミス』3位 |
ジョン・ダニング | 死の蔵書 | 1996 | 本好きにはたまらない 『97このミス』1位 |
マイケル・リドパス | ヴァーチャル・ゲーム | 1997 | VRをおりこんだ企業サスペンス |
ローレンス・ブロック | 処刑宣言 | 1996 | NYの探偵スカダー、女友達エレイン会話が素敵。訳もていねい 『97このミス』25位 |
ローレンス・ブロック | 死者の長い列 | 1995 | 会話、うまいプロット! |
ジョゼフ・ウォンボー | ゴールデン・オレンジ | 1996 | レナード風な軽いタッチ 『98このミス』22位 |
ジョゼフ・ウォンボー | ハリー・ブライトの秘密 | 1987 | 会話が楽しく、ハリウッドへの愛着も深い |
ペーター・ホウ | スミラの雪の感覚 | 1996 | 主人公スミラが魅力的だし、デンマークの風土がよく伝わる。英国調の本格冒険小説 |
ドナルド・E・ウェストレイク | 泥棒は選べない | 1992 | ユーモアの極致 |
マイケル・クライトン | エアフレーム | 1997 | 航空機産業の内幕をよく調べてある! |
ケン・フォレット | 第三双生児 | 1997 | 最新テクノロジーを駆使 |
G.M.フォード | 手負いの森 | 1997 | 気立てのよい探偵 |
ミネット・ウォルターズ | 女彫刻家 | 1995 | 多様な人物描写、最後の一行までどきどき 『96このミス』1位 |
ジョー・ランズデール | 罪深き誘惑のマンボ | 1996 | はちゃめちゃなトークに敬服 『97このミス』6位 |