ラグーン・エッセイ ( 1998/01-12)


私のブックライフ・レビュー(98/12/27)
 読書メモによると、1998年は一年間で102冊読みました。この頃は、CDを聴いている時間が多くなったためかペースがちょっと落ちています。面白かった本をざっとリストすると以下の20で、ミステリが17、その他が3といった案配。こうして見直してみると、ミステリーでは、やはりエンターテイメントとして楽しめるユーモア系が圧倒的に多くなったことがわかった。 大好きなアン・タイラーは新刊がなくて残念だったけど、現在入手できる訳書7冊をまとめて購入しました。なにしろ、すぐ出版社・書店からなくなってしまうので気に入った本は手元にないと心配です。
エルモア・レナードラム・パンチ角川1998三流航空会社のスチュワーデスがいきいき
マイクル・ストーン誰もがそれを狙ってる早川1996ポップでしゃれた会話
オードリー・シュールマン氷の檻早川1995北極サバイバル冒険
ローレンス・シェイムズ講談社1996ラスト・ラフ賞
ローレンス・シェイムズ争奪講談社1995キーウエストが最高
ジャネット・イヴァノヴィッチ私が愛したリボルバー扶桑社1996ユーモアミステリの極地
ジャネット・イヴァノヴィッチあたしにしかできない職業扶桑社1997ユーモアミステリの極地
ベン・エルトンポップコーン早川1997社会派ユーモア、このミス98の16位
レイモンド・チャンドラープレイバック早川1977タフでなければ生きていられない
ロバート・R・マッキャモン遥か南へ文春1955ロードノベル
スティーヴン・ハンターブラックライト扶桑1998派手なアクション、このミス99の3位
ビル・フィッチュー優しい殺し屋徳間1996コメディー・クライム
アーロン・エルキンズ楽園の骨早川1997しゃれた会話,鮮やかな推理,謎とき
ロバート・B・パーカー悪党早川1998いつものパーカー・テイスト
エイプリル・スミス特別任務早川1996FBI女性捜査官
ジョン・ダンニング幻の特装本早川1997本好きにはたまらない、このミス98の10位
R.D.ウィングフィールドフロスト日和 東京創元社1997人間味豊かなジャック・フロスト警部
海野弘黄金の50年代アメリカ講談社1989海野さんのこだわり
日本ニュージーランド学会ニュージーランド入門慶応出版部1998ニュージのバイブル
クリストフ・ランスマイヤー氷と闇の恐怖中央公論1998オーストリア・ハンガリー帝国北極探検隊の史実

いよいよ師走(98/12/26)
 大学のほうは、28日までなのですが、昨日で大体のところ片づけ終わりました。昨年は早大冒険部のペルー事件で大晦日まで大変でしたが、今年の年末はなんとか無事にいきそう。
今日「ミステリーと車」に入力したジャネット・イヴァノヴィッチ 『私が愛したリボルバー』は今年の収穫の一つかな。とにかく、メチャ痛快なユーモア・ミステリでした。
このところ注目していたヴァージンエア会長の熱気球世界一周は、残念ながら今朝ハワイ近くにに不時着だそう。もう5度目なんですが、大変なチャレンジですよね。

今年出会ったミステリー(1998/12/20)
 宝島『このミス』がでる時節になり、19日付け朝日新聞にも大きく取り上げていました。ボクも、毎年購入しているので今日にでも本屋にいきますが、あのベスト30とかはあまり気にしてません。ミステリはしょせん個人の好みだし・・・とは言え、ボクが絶対おすすめと思った作品が上位にないと悔しいけど。そんな例が、最近読んでいるローレンス・シェイムズで、こんな面白い小説なのに『このミス』とかで全然取り上げられていませんでした。海外のミステリ関連サイトで調べると、『争奪』はveru good, rating 4,『絆』はなんとSuperb, rating 5というすごく高い評価なのです。ひょっとするとエルモア・レナードか、少なくともロバート・B・パーカーよりはずっと力がありますよ。このMystery Guideは、緻密なジャンルわけ、様々なインデックス、充実の作品紹介等々、すごいコンテンツ!
 同じく20日付け朝日には、ベストセラー・リスト(リブロ池袋、総合、12/7-13)がでていて、1位が『このミス』はまあ順当として、2位には、なんと早大学生の乙武洋匡君の『五体不満足』が入っていました。TVで何回か紹介されていたので、感動した方々が読んでいるかと思いますが、それにしても乙武君の存在が、そんなに知られているか・・・メディアの力はすごい・・・

タフでなければ生きていられない・・・(1998/12/01)
 この作品は、もう何度手にしてもあきないですね。名台詞『タフでなければ生きていられない。やさしくなければ生きている資格がない』がでてくるところは、全28節のうちの終わりの方25節で、こんなシーン(清水俊二訳)。
「彼を愛してるのかい」
「あなたを愛しているんだと思ってたわ」
「あれは夜だけのことさ」と私(マーロウ自身)はいった。「それ以上のことを考えるのはよそう。台所にまだコーヒーがある」
「もういらないはわ。朝の食事の時まで飲まないわ。あなた、恋をしたことないの? 毎日、毎月、毎年、一人の女と一しょにいたいと思ったことないの?」
「でかけよう」
「あなたのようにしっかりした男がどうしてそんなにやさしくなれるの?」と、彼女は信じられないように訊ねた。
「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」
私は彼女に外套を着せて、私たちは私の車のところへ歩いていった。ホテルへもどるあいだ、彼女は一言も口をきかなかった。
この部分だけでは分かりにくいかと思いますが、女のほうはマーロウを好きになっていて一言愛してると言ってほしいのに、コーヒーとか、出かけようとか、マーロウが突き放すようなことしか言わないので、皮肉として「・・どうしてそんなにやさしくなれるの?・・」と訊いたように思えます。  それに対して、マーロウは、ちょっとのつきあいで惚れるような表面だけのやさしさは、本当のやさしさじゃない。相手のことを心から思って行動するのが真のやさしさだよ、と言いたかったのです。昨今、"やさしさ"だけの男が増えているだけに、まさにガツンときますね。ただし、今どきの女性からみれば、男の勝手、セクハラだ、と言われかねない。
ちなみに早大図書館にあったPENGUIN BOOKSの原書をみると
"How can such a hard man be so gentle?" she asked wonderingly.
"If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."
となっていました。ちょっとできすぎたセリフとは思いますが、いづれにせよ『プレイバック』はとてもしゃれた小説です。訳書は早川から、ポケミス版とミステリ文庫(1977年)がでていますが、早大図書館には所蔵なしで新宿区図書館にありました。

北極点への白い道(1998/11/30)
 先週は、某タレントさんの推薦入学受験・合格発表と江沢民主席の来校が重なり、いろいろ大変でした。NHKのBSで放映された「20世紀の挑戦/冒険への招待・北極点への白い道」をみましたが、さすが英国BBC制作だけあって1879年のジョージ・デ・ロングから、アンドレー、ピアリー、アムンゼン、バード、ウィルキンス、ノビレ、米原子力潜水艦ノーチラス号 、プレイステッド、ハーバート、植村直己、シュパロのロシア隊など貴重な映像記録が入っていました。南極・北極の両極を制覇したロバート・スワンが紹介されていましたが、この探検家だけ私の北極探検史で扱っていなかった人物だったので調べてみると、和泉雅子が挑戦した1989年には、この年だけで6探検隊が北極に行っていて、そのうちの一つでした。

晩秋の北海道旅行(1998/11/14)
 大学のホームページのほうでは、理工の院生が開発したドメイン全文検索を取り付けました。これは、以前からの念願だったし、けっこう検索性能がいいのでうまく利用されそうで楽しみ。米国の大学などでは当たり前になっていますが、国内の大学では最初の取付例になると思います。
 先週は晩秋の北海道旅行にでかけ(稚内では、しっかり吹雪かれましたが、オフシーズンなのでなにしろ安く楽しめます)カラマツのまっ黄色の紅葉、赤い実のナナカマド、かに、ほたてなど十分エンジョイ。よく利用する中野図書館がコンピューター入れ替えでひと月ほど休館になるので『ハヤカワ・ミステリ総解説目録』から選んだ面白そうな本をまとめて借りているのですが、減量作戦のトレーニングとか、最近購入したオーディオコンポーネント(リニアムという小型だが、凄い臨場感のスピーカー)で田部京子のピアノ、千住真理子のバイオリンなどを聴くとかで忙しくてこのLagoonの更新がなかなかできずにいます。

トップページ変更(1998/10/27)
 ちょっとトップページにあきがきたので、背景色を変更してみましたが ^^;。先週22日には、"スパイ小説の先駆者"エリック・アンブラーが89歳で亡くなりました。21点も邦訳されていて、最近発刊された『ハヤカワ・ミステリ総解説目録/1953-1998』によると、そのうち12点がポケミスで刊行されていました。この目録には1560作品の紹介、作品索引、著者索引などが掲載されていて便利そう。読んだ作品をチェックする楽しみができました。
 秋の行楽シーズンたけなわで、先週の金土の一泊二日で、中央道〜上高地〜高山〜下呂〜小牧と廻ってきました。一番の目的は、小牧にあるメナード美術館の高山辰雄展を訪ねることでした(53作品もあったし、懇切丁寧なメナードの画集に感激!)が、二日で800キロもドライブすると疲れますね。日曜には、最後の秋バラを見に神代植物園に出かけ、また早稲田のホームカミングデーにも顔を出したりで、ちょいとバタバタしすぎかな!

戦艦大和の探索はどうなっていたか(初掲1998/10/17 最新更新1999/9/5)
 映画タイタイニックが話題になって海底に眠る船体の映像が流れたりしていて、そういえば世界最大の戦艦だった大和の悲劇の沈没(1945年4月7日)ほうはどうなっていたか気になり最近ちょっと調べてみました。
 WWW上で検索してみましたが、海軍関連のホームページhttp://www.b-b.ne.jp/kaigun/yasugi/yasugi.html以外にはあまり参考になるコンテンツはみつけられませんでした。
1980年探索開始1955年ぐらいから乗組員生存者が中心となって、沈没位置の調査が始まり、この年に、米国海軍省、海底油田調査、米機動部隊艦載機パイロットの資料や記憶などからおおよその位置が絞られ、音波探知や磁気探知で大和らしいものにたどりつく。しかし台風襲来で確認するまでには至らなかった。この記録は同年8月15日NHK特集で放映、『戦艦大和探索/悲劇の航跡を追って』LD50分が早稲田大学図書館映像資料にありました。
他に、この年の4月「宇宙戦艦ヤマト」プロデューサーの西崎さんが探査したという新聞記事があり、同じ調査かどうかは確かめることができませんでした。
1982年船影確認鹿児島の西南西約300キロで「戦艦大和探索会」が330mの海底の船影を確認した
1985年映像撮影成功6月に辺見じゅん(『男たちの大和』著者)、阿川弘之らが「海の墓標委員会」を設立し、本格的な遺品引き上げに着手(6/25付朝日新聞)
 8/3までに潜水艇によって撮影成功(8/3付朝日新聞、船首旗の三脚、主砲砲弾の写真2点) 8/4にはNHK特集『海底の大和/巨大戦艦の鎮魂 これが大和の最後の姿だ』を放映
1999年テレビ朝日撮影タイタニック号引き揚げプロジェクトの探査船によって8月17日から十日間にわたり調査。高性能の照明機材を使って船体の細部を撮影し、乗組員の遺品や船体の一部を引き揚げる予定。調査には元乗組員や遺族も同行。[朝日新聞1999.8.12夕刊「東シナ海に眠る大和 幻の戦艦−この目で」より]
潜水艇同乗の朝日新聞記者が三つの主砲塔すべての撮影に成功。船体のわきから数十メートルの範囲で見つかる。[朝日新聞1999.8.26朝刊「主砲塔むなしく−大和潜水調査」より]

 ちょうど戦後40年にあたる1985年に撮影と遺品の一部が引き上げられ、また朝日新聞検索でもこれ以降には何もでてこないので、大和探索はここで終止符がうたれたようです。昭和19年10月の日米最後の海戦となったレイテ沖海戦で連合艦隊は事実上壊滅しており、翌4月の大和の沖縄特攻突入作戦命令は、予想どうりのまったく意味のない失敗に終わった。まあ、当時の軍部のあまりの愚行は、もう思い出したくもないということなのでしょうかね。大和爆沈で失なわれた将兵3000名は、浮かばれませんね。
 1985年のNHK放映映像を見てみたかったが、一般には公開されていないようです。普通、テレビ番組表はデータベース化されていないので検索では見つからず、あたりをつけた朝日縮刷版8月分を調べて見つけました。この月の12日には日航ジャンボ御巣鷹山墜落事故があったんですよね。坂本九も亡くなったが、奇跡的に生存した4名は、今どうしているでしょうね? 私事ながら、私の父も9月に他界して、いろいろ大変な年でした。たまに、過去の出来事を辿るのも甘酸っぱくてよいですね。戦艦大和の行動年表

 1999年夏に、急にテレビ朝日の大和潜水調査が行われ、同テレビでは8月19日「ニュースステーション」(私は見逃し)、朝日新聞では、上記および8/21日付け「天声人語」が若干の報道をしていました。TVは今後特番が放映されるようで楽しみ。朝日の記事では「幻の・・」とか「主砲塔むなしく・・」とかの見出しだし、天声人語も「・・テレビの無惨な映像は、戦争とは何かをあらためて考えさせられる・・」というようなさらりとした扱いなのが残念。沖縄への片道燃料しか積まずに出撃し、戦死者2700余をだした大和の最後の特攻作戦は、太平洋戦争下の軍部の最大の愚行でもあり、この無念さは幻の・・などとノスタルジックな言辞では言い表せないものがあるんじゃないでしょうかね。それと、なんかテレビ朝日・朝日新聞が初めて撮影成功したように受け取れる報道トーンは明らかにミスリードだと思いますけどね。

このLagoonも一周年(1998/10/03)
 ご無沙汰している内に9月末でホームページ公開1年となりました。プロバイダーのgeneへ年間会費(¥10,000)の払込をして、とりあえず2年目スタートです。家でインターネットを使う際は大学PPP接続で使っており、FTPする時だけこのgene接続にしています。ボクの使う時間帯では、geneでも特にビジーにはなりませんが平均するとちょっと遅いかな・・。
 話題は変わって、いつも出勤前の7:30にBS2で楽しみに見てたNHK朝の連続ドラマ「天うらら」が今日最終回になってしまいました。今回は、ストーリーは大したことないが、出演者がみんな上手で揃っていてとても好感がもてたので、旅行した際なども毎回欠かさず見ていました。
 ミステリー本には最近あまり恵まれていませんが、今週読んだ本多勝一著「アムンセンとスコット/南極点への到達に賭ける」には色々考えさせられる点がありましたね。ご存じの南極探検ものですが、イギリスのスコット隊とノルウェーのアムンセン隊との二つの探検隊が同時に極点をめざしたこと、アムンセン隊が無事に到達する一方、スコット隊は遅れて南極に到達しさらに帰路に全滅するという悲劇で幕を閉じたこと、の二点で冒険史上に”光と影”の象徴として残ることとなったノンフィクションです。概要はこちら

魁夷の登録追加、好みのTV番組など(98/09/15)
 『東山魁夷自選画文集』集英社1996、1〜5巻を中野図書館から借り出せたので、1980年代以降を中心に作品収録をしました(135件増えて665件になる)。データーベースものが多いので、複数ファイルにまたがるレコード数カウントをする場合が多いのですが、こんな時やはりMacだと「ファイル検索犬ポチ」など一発で検索できる便利で賢いソフトがあるので大変都合よい。Windowsだと大型汎用ソフトはいいけど、細かな気の利いたソフトがないので、こうはいかない。(知らないだけかな?)
先週は、木場の都近代美術館に出かけましたが、常設展示では魁夷はかかっておらず残念。それにしても、総合案内と常設展入口の係りの女性に展示作品を聞いたのですが、二人ともわからなかったのにはお粗末! 今誰の作品を展示してかの資料ぐらいないものですかね。「建築の20世紀展」をやっていて、また見知らぬ方が招待券をくれたのでのぞいてきました。ちょうど最終日で、建築関係の人や若い学生などたくさん来て混雑していました。
 このところは、黒沢明監督が亡くなって追悼映画TV放映を立て続けに4本も見て感激したり、NHK教育TVでは、ボク好みの版画教室の山本容子、バイオリン教室の千住真理子さんなど出演しているので番組を見逃さないようにしっかり見ています。また、運動不足なので家から千駄ヶ谷プールまで走っていって1、000m泳いで、またジョギングして(もっとも帰りは疲れ果てて歩く距離が長いけど)帰るなど、けっこう多忙。台風5号が接近中のようですが、明日16日から大学の秋学期がスタート。早稲田祭は中止決定していますが、秋はなにかとイベントも多く楽しみ。

ようやく東山魁夷作品リスト完成(98/08/30)
 休みが明けてからも、東京国立近代美術館や九段上の山種美術館を訪ねたりしながらデータ入力を続け、ようやく一段落してアップロードしました。入力は、娘の95のExcelで作り、そのままHTMLに変換しました。HTMLの表組みは手間がかかるのですが、600ほどのレコードが1クリックでコンバートできてしまうんですから、世の中便利になったものと感心することしきり。本当は魁夷の絵画の画像をのせたいところですが、著作権を考えると慎重にならざるを得ず、グラフィックスを載せているサイトへのリンクだけにしてあります。95でファイルを作ると、拡張子がhtmなってしまい、いちいちrenameするのも面倒なので、今回初めてリストのファイルはhtmのままにしました。ただし、タイトルページだけはindex.htmlに直しました。
『日経Mac』を読んでいたら、個人サイト内のキーワード検索の導入方法が出ていましたが、infoseekを利用したボクの方法と同じでした(ボクが一年早い!)。ただし、検索語入力フレームからURL指定フレーズの外し方もでていて、苦労している点が同じなんですね。その方法を取り入れようかと思ったのですが、あまりメリットがなさそうなのでパスしました。

続・夏休みの総括 8ミステリー,11東山魁夷(98/08/18)
 結局あちこち出かけたわりには、趣味の方は、上の通りの冊数(東山魁夷は画集・解説書)を手がけそれぞれPC入力をしました。ミステリーは、クルマのシーンがなかったミネット・ウォルターズ『鉄の枷』、R・ウッドマン『大海の賭』を除いて6冊を当ホームに掲載し、魁夷作品データベースは今月末までには掲載予定です。一昨日、元箱根の成川美術館を訪れ魁夷1970年制作の『泉』を見てきました。平山郁夫『ガンジスの夕』、加山又造『猫』と芦ノ湖を展望できるラウンジも素敵でした。

夏休みの総括(98/08/15)
・清水〜南伊豆の中木クルーズ toyota & yamane mate の15名で50フィートのクルーザーで2時間ほど。久しぶりの参加でしたが、懐かしいメンバーがいたり、NTTデータの方々がいたり面白かった
・穂高ファーミリー旅行 長野善光寺の隣にある県立美術館東山魁夷館を訪ね魁夷の風景画をたっぷり楽しみ、帰りには国道19号の南木曽まで足をのばし東山魁夷心の旅路館も制覇。それと、東京では入手できなかったアルプス「塩尻」赤ワイン(ナイヤガラとコンコード種)を求めて塩尻にあるアルプスの本社まで押しかけなんとか1ダースを購入。
・千倉山荘暮らし ミステリーざんまいと、パソコンを持ちこみ、魁夷の作品データベースを作ったり、メールのやりとり。東京のアクセスポイントに接続していたので、市外通話料金の請求額がこわい! 帰りには千葉ポートタワーわきにある千葉県立美術館により、同館所蔵の魁夷「秋深」を鑑賞。魁夷作品データベースは近じかホームページ公開予定。
・昨日14日帰京したら、留守中にMacが不調になっていたので必死で復旧。これから夏休みの仕上げにと箱根へ出かけ、三日間ほど温泉静養予定!

ジョン・ダニングの『幻の特装本』には感激!(98/07/12)
 今日データベースにアップした表題のミステリーには、様々な本好きが登場するのだが、そのなかの女性が、・・アン・タイラーのような本物の作家は、何冊長編を出してもなかなか認められないし、・・としゃべるくだりがありましたね。タイラーの邦訳書はアクシデンタル・ツーリストなど10作品もでていて、どれも泣かせるほどの面白さで映画化もされているものもあるんですが、なんとも評論家諸氏も含め話題ににはなっていません。やはり欧米でも、同じような状況なのが分かって納得。
 今日の昼は、一年間留学でカリフォルニアにいっていた息子を迎えに成田まででかけてきました。先週は、うちにホームステイしていた素敵な女子学生がアメリカに帰国したばかりで、このところバタバタ出入りがあります。

アメリカのパロディ・ホームページには驚いた(98/06/30)
 季節の変わり目でしんどくて(or歳のせいか?)、このところ早く寝ているので、今朝も4:30起床、朝刊に1時間ほど目を通してから、気合いをいれてこの入力をやっています。さて、先の話題の100 movies でスティーブ・マックイーン作品が気になってyahooで調べていたら、妙な大学ホームページに出くわしました。ノース・ダコタ州にSteve Mcqueen State University ってのがあって、こんな大学あるわけないよね、でも[ Welcome | Admissions | Academic Resources | Athletic Programs | SMSU People | Campus Life | Info on SMSU | SMSU News ]などコンテンツがしっかりできているんですね(この時は、半分信じかける)。でも初代学長がヘンリー・キッシンジャー、5代学長がジミー・カーターとくれば再び疑念が、ダメおしは現学長の写真をみたら、なんか二十歳ぐらいの学生! もう、完全にやられましたね。それにしても、ヒマというか、よくこんなホームページを作ったものですね。・・というより、下手な大学ホームページよりよい出来です。ちなみに、作者はWest Forest Universityという、あまり聞いたことがない大学の学生でした。・・それにしてもURLをよくチェックしまくちゃね!

GREATEST AMERICAN 100 MOVIES(98/06/30)
 6月18日各紙にアメリカン・フィルム・インスティテュートの米映画ベスト100の記事がのりました。(1)市民ケーン (2)カサブランカ (3)ゴッドファーザー (4)風と共に去りぬ (5)アラビアのロレンスだそうで、上位は、まあ順当なところか。100位までの全作品を早速さがしてみたところでは、このうち60本は私も鑑賞したフィルムでした。しかし「エデンの東」、「王様と私」、「ローマの休日」、「サウンドオブミュージック」らが入っていないな。 それと、ボクの好きなスティーブ・マックーン主演もの(「ブリッット」とか「華麗なる賭」)がないのはおかしい! でもシャーリー・マクレーン「アパートの鍵貸します」93位、キム・ノバック「めまい」61位がちゃんと選ばれていたので許そうか。
 チャーリー・チャプリンの監督・出演が3本、スピルバーグ監督が5本、マーロン・ブランドが10位以内の2本、女優ではキャサリン・ヘプバーンがトップの4本など。

1、000アクセス超え(98/06/18)
 このホーム開始以来8カ月でカウンターが大台を超えました。細々とやっているけど、知っている方や、初めての方から、いろいろ便りをいただくと嬉しくなります。
この頃は、大学のほうでのホームページのコンテンツ作成に注力してきたので、自分のページのメンテナンスがあまりできませんでした。大学では5月中かけて、著名卒業生のリスティングと、プロフィール調査、データ作成・入力をやって約200名の「OB・OG名鑑」を立ちあげました。基本データをアップしてから、掲載した方の個人サイトや関連ホームがあるかないか一人一人yahooで調べてリンクさせるなど、結構大変だったけど面白い仕事でした。
 私の好きな作家の一人だったハモンド・イネスが84歳で6月10日に亡くなりました。海洋や山岳など大自然を背景とした正統的冒険もので20冊も翻訳されてきました。「キャンベル渓谷の激闘」「メリーディア号の遭難」「幻の金鉱」「特命艦メヂューサ」などまた再読してみよう!

同好どうしで互いにリンク(98/05/31)
シトロエンとギャビン・ライアルがお好きで素敵なCitroen Plus Oneを公開されている仙台のEijiさんとメール交換ができました。ミステリ&クルマとまさに同好どうしで互いにリンクすることにしましたが、私の方はもうちょっと関連リンクページのレベルアップが必要ですね。

スエーデンから自分のホームにアクセス(98/05/30)
 久しぶりの更新になります。先週はヨメさんと北欧四カ国の旅行へ、帰ってくると大学のほうもちょっと忙しく、夜中に目がさえる時差ボケが直らなかったり、返却日が迫る図書館の本2冊を読まなければならなかったり、なんとも気急しい週でした。ストックホルムのホテルには、自由に使えるインターネット端末があったので、自分のホームにアクセスしてみました。当然、英語Netscapeなので、日本語の部分はバケてますが画像なり、英語のテキストのとろはちゃんと見えるので、大感激でした。世界のどこからでも繋がると頭でわかっていても、体のほうでは、ホントかしら!!なんて感覚があるので、貴重な実体験になった訳です。但し、スエーデン語キーボードでは、"〜"をどうして入れるのか最後まで分からなかったので、まずyahooにいき"lagoon"を検索してようやくつなぎました。大学の英語ページ制作も担当していますが、文字ブランクを空ける場合、一番簡単な日本語ブランクをいれていましたが、これもバッチシ文字バケていた(当たり前!)こともわかりました。旅行でよかったところは、ノルウェーのソグネフィヨルド・クルーズ、オスロのフラム号博物館(最近凝っている北極探検関連)、一斉に咲きほこっていたマロニエ、ライラック、しゃくなげなどの花々。

サイト・サーチ完成披露!(98/04/30)
 ようやく課題だったinfoseekによるサイト・サーチができるようになりました。4/25に全HTMLソースのヘッダーにMETAを入れてURLの再登録をしました。車名はカナで、著者名はEnglishで入れるようになっています。ただし収録している全作者の検索はできないので、僕の好きな作家だけ検索できるようになっています。

極夜と極光の神秘の氷原(98/04/25)
 現時点で入手できる文献を漁り、2週間ほどかけて60件の記録をもとに北極探検史データベースがまとまりした。極地到達を悲願とした人たちの記録の(まさに、氷山の)一角でしかないが、やはり一つ一つの物語は成功・不成功にかかわらず壮絶な人間の挑戦史であった。とくに1800年代の探検は、装備も貧弱で無事帰還できる見通しがないにも等しいなか、数年にもおよぶ漂浮なり氷原上の放浪を続けた例がほとんどで、その探検家たちの偉大さにはただ言うべき言葉がない。ピアリーが極点初到達した20世紀初頭からは科学技術のパワーが極地を制したが、1960年以降には、また小さな隊なり単独踏破なり人間が主役となる挑戦が続けられてきている。探検史は大きなうねりとしてくり返し、北極はこれからも人々の挑戦の目標になり続ける。
 来月には北欧を旅する予定なのでオスロあたりで歴史の片鱗に触れてこよう! 

北極探検史の第一版掲載(98/04/10)
 大学の方は年度替わりで、卒業式、入学式が怒涛のように実施されるなど大忙し。この時期は、W大にはこんなにたくさんの学生がいたのか!・・・と思わせるほどの迫力。
 さて、3月下旬から必死に調べてきた北極ものについて(W大や中野図書館の文献10冊ほどを読み漁って)、探検史の第一弾として掲載しました。まだリサーチ方針が固まっていないので、まず歴史をマクロ的に捉えてみようと思ったわけです。北極探検に何故惹かれるのか、まだうまく説明できないのですが、以下のテーマを仮説として念頭においています。
・北極は、地球の頂点というだけで氷しかないいわばバーチャルなポイントなのになぜ探検家達を惹きつけたのか?
・常時漂流している氷上の極点は、探検家が到達したかどうか記録が残らないので(論争が起きた例も多い)かえって人間的な側面が歴史に色づけとなたのか?
・アムンゼン、ピアリー、近年では植村直己など苦闘の記録は多く目にするが、探検に失敗して氷原や氷海に散った冒険家はどのぐらいいるのか。彼らにスポットをあてられないか?

19世紀の極地探検は・・・(98/03/22)
 近所の中野区立本町図書館(利用者のほとんどが近所の人だけの、こじんまりしていて、雰囲気がとてもいい地域図書館。スタッフが大変親切。ぼくの読む本の多くはここから借りています)の新着書棚にあった本をなんとなく借り出して手にしましたが、もう完全に感情移入してしまうほどの感動ものでした。クリストフ・ランスマイヤー著「氷と闇の恐怖」(中央公論社1998)は、1872年から74年にかけておこなわれたオーストリア・ハンガリー帝国北極探検隊の史実をもとに、探検者たちの足跡を辿っています。全く生還の見込みのない果てしない苦闘、そんな冒険に男たちを駆り立てた時代背景が、このぬくぬくとして情報過多の現代の反省を迫っているかに思えました。この探検の記録はウィーンで1876年に発刊されているそうですが、もしもっと若い頃にそんな資料を見ていたら自分の歩んできた人生が変わっていたかもしれません。子供のころふれたのがロビンソン・クルーソーや15少年漂流記ていどでよかったんでしょうね。

新しいホームページ(98/03/19)
 「早稲田のデジタル化を考える会」がフリーのアカウントを発行することになったので、早速申込をして職場の若手と一緒に広報有志の会というホームページを今日開設しました。大学ホームページのメンテを含めて3つも手がけることになってしまいました。
 上の娘は山形県米沢で免許をとりましたが、合宿先のところでもWebサイトがありました。うめや旅館の斉藤孝夫さん、お世話になりました。娘は小野川温泉が気に入ったようなので、機会があったら僕も訪ねてみよう。

日本も結構広いなアー(98/03/16)
 末娘の高校卒業記念と上の娘の運転習熟(この週に免許とりたて)をかねて、家族とホームステイ中の女子学生をつれて2泊3日の北陸ドライブにでかけてきました。朝早く出発して、関越から北陸自動車道をひた走り、まず富山の県立近代美術館を訪ねてから、金沢に向かいオーソドックスに兼六園、武家屋敷、犀川、香林坊を歩き有名な近江町市場の井ノ弥という食堂に寄ったりして夜に加賀の片山津温泉に着。一日目は600キロもありましたね。二日目は、安宅の関、九谷陶芸村、白山ヒメ神社、那谷寺など。三日目は、東尋坊、そして今ツアーの目玉の永平寺を訪ね、岐阜の峠越えをして東海北陸縦貫道、名神、中央高速経由で帰京。この3日の走行距離は東京〜下関に相当する約1,300キロ、それも娘の若葉マーク運転に耐えに耐え、加えて帰路の山越では視界が全くないほどの吹雪に見舞われてしまい、なんとも疲れました。
 さて、永平寺はインターネットのサイトをもっているでしょうか? 曹洞宗大本山さんには、なんと禅の里永平寺へようこそ - 福井県の永平寺のガイド。ウェッブ上で「永平寺」に参拝できる がありました。けっこうトレンドに敏感なお寺さんもあるんですね。  

サイト内リンクとか、著作権など(98/03/01)
 3月に入ったと思ったら、朝から雪の寒い日曜日となりました。早稲田は入試がどうやら順調に終わり、ちょうど合格発表が明後日まであります。やはり十万人もの真剣な表情の受験生が9日間に集中するので、大学側も緊張します。大学の方は、やれやれ・・ですが、他人ごとならぬ、うちの末娘の受験の方はまだ"決定打"がなく心細い状況です。
 ホームページでは、「著者別全作品リスト」と「クルマのシーン紹介」とがこれまで、ばらばらだったので、この一週間かけてリンクで結びつける作業をやって、ようやく完成しましました。全作品リストから、166の作品紹介にジャンプできるようになっています。先週掲載した最新刊のマイクル・ストーン『誰もがそれを狙ってる』は、とってもポップで楽しめるミステリーでした。訳者の三川基好さん(早稲田の先生)がNiftyServeメンバーなので、掲載の報告をして、丁寧なreplyをいただきました。Web上での著作権の扱いが問題になってきていることはご存じの通りですが、このホームページのようなコンテンツも、「引用」の範疇に入るか微妙なところです。シビアに言うと、著訳者、出版社に事前に了解を得ないといけない可能性があります。

宮城蔵王から戻ったところ(98/02/15)
 長野五輪のラージヒルとスピードスケート1000の模様をラジオで聞きながら東京に戻ってきました。オリンピックに協賛して・・・というわけではないのだけど、今シーズン5回目のスキーで宮城蔵王のエボシにいっていました。もう10年以上も続けてきている楽しい仲間の恒例ツアーで、昨日は暖かくて一時みぞれになったものの、ゴンドラをピストンする長いダウンヒルを9本もやって満足! 代表のyama-chan、おじょうさんのshino-chan,T社の強力軍団のina-chan,mari,hitomi,kyou-chanとmeguとだんなのsi-san、皆さん一緒に遊んでもらってありがとう。でも、10年たってもお互い変わりないんだよね・・・つまり皆な気が若いということなんでしょうね。写真ができたらこのページに掲載しましょ。

J-WAVE(81.3MHz)の番組HPからリンクされました(98/02/13)
 私のLagoonに、J-WAVEにてオンエアしている番組「BMW Club7 -Sense&Emotion-」のサイトからリンクをしましたというメールがありました。光栄ですね! 以下メール文から見つけられた人はすごい。わからなかった時は、ここを見てね。
『私共が制作を担当し、日曜よる7時よりJ-WAVEにてオンエアしている番組「BMW Club7 -Sense&Emotion-」の番組オリジナルサイトです。 J-WAVEのホームページからもアクセス できます。
当ページでは、番組内の対談キーワードをランダムに拾い上げ、 その言葉をきっかけに様々な空想、連想を楽しむというコンセプトで、 最近 目的志向の利用法が多くなってきたインターネットに、 想像力が刺激されるランダムネットサーフのきっかけを提供しようと するものです。
毎週更新され、大量のランダムリンクを張っておりますので、 そちら様のページのリンクを見つけるのは大変かもしれませんが…。 2/8の番組ゲスト、馬場啓一さんとの対談ドキュメント中の"イアンフレミング"からリンクさせて 頂きました。
追記)当方のページはリンクフリー! 大歓迎です。』

菅平のスキーは散々(98/02/03)
 先週は、今シーズン4回目のスキーで菅平にいっていました。昨年は検定2級をとったので、なんとか一級にチャレンジしようと頑張ったのですが、BT(バッジテスト)結果は不合格! 雪質は良く、天候も晴れ、バーンもほどほどにフラットだったので、自分の技量以外に文句のつけようがなくガックリきました。検定は、大回り、小回り、規制、総合、ステップターンの5種目について、3人の検定委員が評価し各種目70点以上が合格なのです。後で得点を聞いたらどの種目も、一人か二人が69点でした。まあー、一回目ではなかなか通らないとは考えていたので、また来シーズンに挑戦してみようかな。

ようやく一人前かな!(98/01/25)
 今週、yahoo.co.jpに登録しましたというメールがきましたね。これで、ようやくいっちょ前のホームページになったのかな。
冒険小説とかlagoonとか伊藤 毅でヒットしてきます。「伊藤 毅」でサーチするとわかりますが、あの同姓同名のミュージシャンの方と並んでリストされます。 光栄というか、なんかちょっとこっぱずかしい感じがしますね。ただし、”いとう つよし”さんなので、読みは違うのでほっとしました。
先週の土日は、上の娘をつれて、水上の宝台樹スキー場へ。初めて滑りにいったところですが、結構距離もあって、雪もばっちり、ゲレンデはがらがらととてもエンジョイしてきました。行きも帰りも、家から2時間ちょいなので、日帰りでもOK。湯檜曽では、里におりてくる野猿を見ながら、たっぷり温泉につかってきました。
大学のほうは、入試シーズンになってきて毎日の志願者データをWWWに掲載したり、校内風景を毎日デジカメで撮ってホームページにはりつけたりで、けっこう忙しい!

ついに冒険小説家の全作品リストをアップ!(98/01/11)
 この8年間ほどかけて作ってきた作品リスト(普通のテキスト文書)があり、ようやくHTML化が完成しました。この正月休み中にアップロードしたかったのですが、3〜5日に菅平へスキーにでかけたり(その時は雪不足で、早朝かちかちになったバーンで大転倒して腰をしたたかに打った!)で、なんとか仕上がりました。
 365作家で全1,970レコードもあり、国内サイトをいろいろ調べてみましたが、海外冒険小説分野では、多分最強かな?と自負しています。


Lagoon First edited 97/09/26 inserted by FC2 system