自然との静かな語らいと回帰

東山魁夷作品データーベース

1998年の夏、善光寺に隣接する長野県信濃美術館「東山魁夷館」を訪ね、清冽な透明感と量感あふれる現代的な造型感覚の風景画に改めて惚れ込んでしまいました。
画集はたくさん刊行されていますが、やはり原作にできるだけ触れてみようと美術館まわりをはじめました。そのための所蔵館調べをしていく傍らで、データベースになってきたので、作品リストとしてまとめてみたものです。
作品リストは、制作年順に、作品名、情景、所蔵個所、主な画集図版番号、私の鑑賞年月、関連サイトの画像ページへのリンクを掲載し、習作、スケッチ、試作もわかる範囲で収録。 収録作品数:665(1998/09/15), 530(1998/09/01)

初期・風景巡礼1
東京十二景・風景巡礼2・障壁画
北欧の旅
京洛の四季
ドイツ、オーストリアの旅
白い馬の見える風景・コンコルド広場の椅子
中国の旅
唐招提寺障壁画二期・80年以降


【時々の覚え・お便り】
東京国立近代美術館「生誕100年 東山魁夷展」会期 2008.3.29-5.18
久しぶりに魁夷大ファンのchoroさんからの表題のお知らせ、ありがとうございます。私のほうは一昨年に市川の記念館を訪ねて以降まるで遠ざかっていましたがm(__)m、"生誕100年…"はぜひ訪ねたいですね。記 2008.2.1
当方の魁夷作品リストを更新、出品されてものに★を追記 Ref.同展出品作品リスト 2008.6.19

市川市東山魁夷記念館 2005年11月12日に開館

香川県立 東山魁夷せとうち美術館 2005年4月に開館

長野県信濃美術館「東山魁夷の世界−創作の軌跡と同時代の人々」4月23日〜5月29日 [2005.5.7]
魁夷作品大ファンのchoroさんから表題特別展を訪ねられた感想を送っていただきました。ありがとう。以下要旨。
『…開館15周年記念「東山魁夷の世界」は、信濃美術館も使用し、魁夷作品120点(習作・スケッチ含む)恩師・先輩・同級生などの作品30点。魁夷の画材、手紙なども展示してあります。横浜のように混まないので(主催者は泣いてますが)、ゆっくり見れます(^O^)
 魁夷館所蔵以外も、萬緑新(宮内庁蔵)、晩鐘(北沢美術館蔵)なども展示してありました。
展示の配置を学芸員ではなく、東山夫人がなさったようで、普段とまた違った展示の仕方なので、今までの所蔵作品もまた違った感覚で楽しむことができました。』


デッドリンクが多くなったので久方ぶりにメンテナンス [2004.9.13]
版画制作会社さんサイトで多くの作品画像が紹介されるようになりました。画像検索エンジン Googleをご参照ください。
東山魁夷展 ―ひとすじの道― [2004.1.5]
没後はじめての総合的な回顧展として、横浜美術館にて、2004年1月5日から2004年2月24日に開催。
YKさんからお便りいただきました [2003/12/26]
東山魁夷と同時代の齋藤俊雄画伯の油絵をお持ちになっているそうです。
長野のchoroさんからのご指摘、ありがとう [2002.8.21]
今期展示の『新潮』の表紙原画のうち、9月号は信濃美術館では所蔵されてないとのこと。新潮側で9月号と12月号を紛失したそうなので、作品データーベースを修正しました。
久しぶりに東山魁夷館・第II期常設展示「入門・東山魁夷」へ [2002.7.13]
本制作作品だけでも「自画像」「山谿秋色」「紅葉の谷」、遺作「夕星」を鑑賞できたので、大変よかった。同館へは、もう5,6回は訪ねているが、まだまだ初めて見る作品があって、魁夷コレクションが相当なボリュームなのでしょうね。作品データ-ベースをメンテナンスするのが大仕事です。
美濃加茂市民ミュージアムから5作品盗難 [2002.2.18]
スケッチ「セーヌ河畔」、「ドロミーテンの岩山」、ほか木版画3点だそう(朝日新聞)。調べてみましたが、そのタイトルの作品は、これまで全集等にも載っていなかったもの。久しぶりにこのページからのリンクをチェックしたら、繋がらないところが多い。ざっと直しておきましたが・・
魁夷の遺作 [2000.8.14]
NHK「新日曜美術館」<東山魁夷・風景の求道者・没後1年、戦中日記が語る芸術家誕生の秘話>が7月に放映されました。遺作となる『夕星』1999が夫人から長野県信濃美術館_東山魁夷館へ寄贈されたのことです。一度見に行きたいところです。それにしても、同館では、各期に企画展が開催されていますが、どんな出品がでているのか行ってみないとわからないのが不便。せっかく出品作品リストがあるので、それを同館Webに載せるとよいのではと思いますが。
アートサロン九段 [2000.5.24]
魁夷のリトグラフを扱っているアートサロン九段から、この「東山魁夷作品リスト」をお褒めいただきました。同社Webでは「みづうみ」「霧の山峡」2点の画像が公開されていたので、list5, list2からリンクさせていただきました。
芸大美術館
開館記念「芸大所蔵名品展」に魁夷作品が出品されていました。芸大美術館は、大変な人気で混んでいますよ・・と早稲田大学の美術館である會津八一記念博物館のIさんから聴いていたので、平日朝一番ならいいかと、10時開館前に着くように出かけましたが、もうすごい行列! 芸大の公開が待たれていたのか、アート時代なのか、なんともすごい関心の高さ。50分ほどノロノロ進みようやく入館した(昼前に着けば2時間待ちぐらいか)が、作品陳列壁の前の人垣の後ろから眺める始末。準備のいい人はオペラグラスを使ってましたけど。魁夷『渓音』[リスト]は1986年制作と比較的近年のものだ。他では横山大観『村童観猿翁』 菱田春草『水鏡』 杉山寧『野』 高山辰雄『砂丘』 小倉遊亀『径』が良かった。地下展示室はガラスケースに作品が収められていたが、3Fは、オープン陳列でとてもカジュアルな感じであった。(1999/11/26 訪問)
茨城県近代美術館
巡回展「永遠の祈り−東山魁夷展」が岡山県立美術館に続き開催されていました。鑑賞できる機会のほとんどない山種の「満ち来る潮」が特別出品されているほか、1990年代の新作を含む代表作64点が展示され、うち50作品が初めて目にする。水戸市中心部の仙波湖畔の広大な公園内にあり、たいへん立派で気持ちのよい美術館です。ちょうど訪ねた日には、作品解説セッションも開かれていて、200名ぐらいの参加者があり、魁夷の人気が伺われました。(1999/09/18 訪問)
長野県信濃美術館_東山魁夷館
なんと言っても魁夷絵画の本山。1998年度第II期「東山魁夷の世界」展示では、本制作9点、スケッチ・習作35点、詩画集原画等27点も鑑賞できました。
(訪問)1998/07/28平成10年度第II期「東山魁夷の世界」
 1998/10/10平成10年度第IV期「古都遍歴−ドイツ・オーストリアの旅」
千葉県立美術館
今年夏訪ねた展示では「秋深」がかかっていました。なんとこの美術館は入館無料です。千葉県はすすんでる!(1998/08/14 訪問)
佐久市近代美術館
この7月訪ねたときは魁夷「山雲湧く」がかかっていました。いわゆる新感覚日本画3山の東山、平山郁夫、杉山寧や横山大観、奥村土牛など、とても充実した展示に感心しました(1998/07/20 訪問)
東京国立近代美術館
この8月に訪ねた時の「近代日本美術の名品−人間と風景」では、あの「道」を鑑賞できました。魁夷作品をたくさん所蔵しているのですが、小出しにしかしていないので、何回か足を運ばないとだめなようです。なお、第一日曜と第二第四土曜は無料観覧日です(1998/08/22 訪問)
山種美術館
九段坂上そばに仮移転した直後に訪ねました。98年度前期の「日展の巨匠たち」では「月出づ」「緑潤う」が鑑賞できました。高山辰雄あたりも素敵でしたね(1998/08/22 訪問)
成川美術館
箱根芦ノ湖畔のとても眺望のよい美術館でした。“ドイツ・オーストリアの旅”の「泉」が鑑賞できました(1998/08/16 訪問)
東山魁夷心の旅路館
長野木曽路の「道の駅賎母」に併設されている東山魁夷版画の常設館。17点のリトグラフなどが展示されています。18歳の画学生のころ信州の旅の途中に立ち寄ったことが縁で3年前に開館したそうです。展示作品は画伯の寄贈によるもので、なにか魁夷氏の優しい人柄が伺えます。ビデオ「心の旅路」も映写していました(1998/07/29 訪問)
市川市・東山魁夷アートギャラリー
画伯が住まわれている千葉県市川市のメディアパークではリトグラフやセリグラフの展示会が開かれています。ちょうど訪ねた時はオリジナルリトグラフ「日本の美」展で、1960年代の珍しい初期リトグラフや、1985年94×178センチの大作「静映」など13点がかかっていました。氏から多数の作品を寄贈していただいたそうで、また原画としては市文化会館の緞帳となった「緑の微風」を所蔵しているそう。画集には出ていないものなので絵はがきを買いました。本八幡のショッピングセンター・コルトンプラザの南隣りにあって、大変立派な図書館などまさに大規模な生涯学習センターだったので驚きましたね(1998/09/20 訪問)

その他関連リンク

経団連ゲストハウス
ゲストハウス・コレクションの「青響」「夕涼」の画像を掲載。前者は東京国立近代美術館所蔵のはずなんだけど? 確か御殿場にあるはずなので一度訪ねてみたいな
Adachi Home Page
アダチ伝統木版画技術保存財団が制作監修する版画の画像がありました

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