PERDUE, LEWIS ／ルイス・パーデュー

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ダ・ヴィンチ・レガシー	インディアン	THE DA VINCI LEGACY (C)1983/2004	中村有希訳、集英社 2005

『眩い日だった。陽の光は雲ひとつない空から降り注ぐばかりか、砂や水からも反射する。ヴァンス・エリクソンは整備した1984年製インディアンのハンドルにかぶさり、パシフィック・コースト・ハイウェイを南に飛ばしていた。車を追い越すごとに、エンジンが脚のあいだで力強く唸る。文明社会に戻るのは気持ちよかった。たとえそれが、石油会社の腰ぎんちゃく社員やとかげ面会計士とつきあうことを意味しても。
　小一時間前、エリクソンがヴェントゥーラ（石油採掘の中心地）のむさくるしい石油採掘探査キャンプにたどりつくと、現場責任者が―とかげ面連中のなかでも、もっとも爬虫類顔の男が―トレーラーから飛び出してきて、「社長がお呼びだぞ」と、息を切らして言った。』
--COMMENT--
ダン・ブラウンの評判作『ダ・ヴィンチ・コード』のイメージがあったり、新聞書評があって手にしたけど、地質調査学者かつ、レオナルド・ダ・ヴィンチについてのアマチュア研究者のヴァンスの格好のよさばかりに終始するアクション・オンリーで、私にとってはいまいちでしたね。
　翻訳をされた中村有希さんのサイトには、おまけのホームページあとがきがあって、以前ちょっと話題になった盗作問題にも触れられていました。(2005/4/18)

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