PRONZINI, BILL ／ビル・プロンジーニ
| 雪に閉ざされた村 | ハーレー・ダヴィッドソンのスノ−モービル | SNOWBOUND, (C)1974 | 中井京子訳 扶桑,2001 |
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『「スノ−モービル？」ジョンは驚きをどうにか隠した。「ええ、ちゃんと置いてありますよ、一台だけですけどね。スポーツ用品のチェーン店から委託販売ってことで扱っています」
「見せてもらえるかな？」
「もちろん」ジョン・トリブッチはクーピオンを店の奥に案内した。スキー板やスノーシューズ、スケート靴を陳列した中央にスノーモービルが置かれていた。スキーとキャタピラーがついた二人乗りのスクーターに似ていた。黒いシャシーに白いカウル、赤と白のトリミング。
「ハーレー・ダヴィッドソンのものですよ。速いし、耐久性もばっちり。装備もすごいですよ。二灯式ヘッドライト、幅45センチのトラックベルト、緩衝式のステアリング、油圧ショックアブソーバー、エンジンは23馬力でクロスカントリーには充分だし、この種の機種としては一番低騒音タイプです」』
--COMMENT--
これはもう読まなくちゃ・・というタイトルに惹かれて手にしました。カリフォルニア・シェラネバダ峡谷のたった75人しか住んでいない村、それもちょうどクリスマスの前の週の大雪崩を契機にひきおこされるサスペンス…とほぼ予想通りのコンセプションだったが、いまいち展開が常套すぎて物足りなかった。
こんな舞台なら、でてくるのは当然、スノーモービル・・で、その部分を紹介しました。犯罪を組み立てる重要な要素になってきます。
プロンジーニは、"名無しの探偵"、"名無しのオプ"をはじめてシリーズ化したそうで、1987年にはアメリカ私立探偵作家クラブPWAから巨匠賞"ジ・アイ"に選ばれた。(2002/11/02)
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