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Chris Ryan /クリス・ライアン

逃亡のSAS特務員マスタングBLACKOUT (C)2005伏見威蕃訳 早川 2006

『ジョシュがマスタングで<タコ・ベル>に曲がりこんだとき、駐車場にとまっている車は二台だけだった。ピックアップが一台と、新車のアウディが一台。ジョシュはエンジンをきり座席にもたれた。
 黄色いビートルは見当たらない。駐車場に入る前に安全確認のため何分か早く着いていた。ケスラーの農場でみた車は、フォードとランドローバーだった。<中略>
「なにか食べるか?」
「そうしましょう。300キロも運転してきて<タコ・ベル>にたどりついたんだから、ちょっとはおなかに入れないとね。ビーフ・コンボ・ブリトー二分の一ポンドに、サイドオーダーはチーズ・フィエスタ・ポテトでどう」
店内のカウンターに向かいながら、ケイトはけっこう痩せているほうだ、とジョシュは思った。<タコ・ベル>のふだんの客とはぜんぜん違う。』
--COMMENT--
 英国特殊空挺隊(Special Air Service)の隊員だったライアンが体験をもとに書いているシリーズ。カーチェイスや銃撃戦など派手な立ち回りの見せ場が多いのだが、ちょいと奇想天外すぎてついていきにくい。荒っぽさは編集にもあって、校正ミスと思われるが、車で3時間以上かかる場所だから150キロが正しいはずだが、…150メートル離れた場所…(本書385ページ)だって(@_@)
 主人公のジョシュを救助してくれるれ不思議な美女ケイト(最後にどんでん返しがありそうなのが初めっから見え見え)の、"黒のフォード・レンジャー"、"3年前の型のシヴォレー・アヴァランチ"なども登場する。 (2007.2.6 #460)


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