サマータイム問題を考える

皆さんからのご意見・お便り・更新メモ 

医学博士宮本順伯さんからのメッセージ(受信 2006.7.23)
7月22日付け朝日新聞夕刊トップに「サマータイム好評」の 記者署名記事が掲載されました。早速、新聞記事の見出しは誤解を招くと朝日新聞社に抗議の電話を入れました。 本日、私のHPに加筆記事をのせました。
サイトでは札幌商工会議所は「夏期限定の早朝出勤制度」の言葉を「サマータイム」に言い換えてPRしていることを指摘しています。

J私もまったく同感です。記事冒頭の参加者コメントの「…他社からの電話が鳴り出す前に伝票処理ができる、通勤電車が空いている…」、「…夕方5時前に退社し、すいているレストランでゆっくり食事…」は、時差出勤のメリットであって、時間を一斉に進めるサマータイムならありえません。よく理解しないまま記事を執筆した朝日記者もお粗末ですし、編集長なり整理部がきちんとチェックしているのか疑問になります。
 記事中のコメント自体は本音でしょうから紹介するとしても、これは時差出勤メリットであって本来(世界標準)のサマータイムとは関係ない…と誤解を正す注釈をいれるべきだと思います。

Jさすが、宮本先生のすばやいリアクションには敬服!!です。当ホームページ更新もずっとさぼっていて、気になっていたところでした。
2006年も、札幌を中心として「サマータイム実験」が行われていまが、実験期間の最終3年目ということであまり新鮮味もなく、また昨年話題となった「サマータイム制度推進議員連盟」(会長・平沼赳夫前経済産業相)の超党派議員立法も音沙汰なくなり(結構なことですが)夏時間導入機運はかなり希薄化したように見受けられます。新聞各社も実験開始だけをちょこっと報道しただけですね。


fさんからお知らせいただいた中日新聞バックナンバー(受信 2005.9.29)
中日新聞のサンデー版大図解のなかで、偶然「日本の暦」(2004.12.26付け)を見つけました。夏時間と不定時法をごちゃごちゃにして、サマータイム=仕事の効率化のような我田引水的なもの。同紙が夏時間推進派であることがこんな論調からもうかがえます。
J時計そのものがなかった時代は、日の出/日の入りで働いていただけで、確かに、効率化のためにそうした訳ではありませんね。昔の辰刻法を今にあてはめようとするのはムチャです。

札幌市在住の写真家 縄田頼信さんの「北海道・日本サマータイム導入への疑問」のURL変更(2005.9.25)
J 2003年にリンクさせていただいた以降も、同地における"行き過ぎた"推進派論調について是正を求められたりのアクションと、さらに内容を充実。大変お薦めのコンテンツです。

『潮』8月号「"サマータイム"で日本人の生活が変わる?」記事(掲載 2005.9.16)
J 札幌での実験が拡がったときどうなるか?を2ページ見開きで簡単にコメント。《…熱帯夜に苦しめられる夏の日本では、気温が下がる夜明けの睡眠時間こそ大切、いっそのこと時計を一時間遅らせたほうがよいかも、そのほうが能率も上がって残業が減る?…》と、比較的冷静な論調のもの

Kei Arakiさんから夏時間推進派議員の出馬選挙区リスト(受信 2005.9.11)
J総選挙向けの参考情報、それもかなりの労作を送っていただいていましたが、私が海外に行っていて紹介が間に合いませんでした。申し訳ありません m(__)m。いただいたリストは今後も参考になるので、こちらに転載[一部編集]させていただきました。 

fさんからお知らせいただいた中日新聞記事(受信 2005.9.9)
省エネ効果を過大に期待している「7月9日付読者の声:サマータイム温暖化防止に」、一応賛否両論併記ですが夏時間好きの中日ならではの「9月8日付:米国のサマータイム延長、経済効果めぐり賛否」
J関連情報として米エネルギー法案成立へ 独自の政策 問われる成否 - 産経新聞がありました。同時に教えていただいた<『潮』8月号「サマータイム」で日本人の生活が変わる?>についてはバックナンバーを探して読んでみます。

shibayさんからの おたより(受信 2005.8.30)
J ご意見ありがとうございます。国民のほとんどが意味ない、不要だと思っているような施策をわざわざ議員提案しようとする方々こそ不用ですね。

tomwatさんからお知らせ頂きました:NHKオンラインアンケート:近ごろ気になるこの話題"サマータイム"の導入、あなたは賛成?反対?(NHK掲載日 2005.8.12)
J 「サマータイム反対派」が633人、全体の54.7%で、「賛成派」525人(45.3%)を上回る結果。賛成派の意見で多かったのは「1分でも明るい内に余暇の時間を過ごしたい」、「朝の明るいうちに用事が済ませられるのは、気分も良い」などだが、単なる早起き(他の人より早めに起きて行動開始)と、夏時間(時刻そのものを進めるので始業時間は全員同じだから"余裕"は生じない)を混同している方々ばかりですね。

T.Kさんから7月18日付け北海道新聞記事 (2005.8.2)
「サマータイム議論は棚上げ 超党派議連動きとれず 法案提出、困難に」という報道があったとのこと。現情勢からすると、そのような観測が出でるのが自然だし歓迎ですね。
 一方、毎日北海道7/30では、『郵政民営化:政治の空白は避けるべきだ、知事、衆院解散に否定的―北海道が試行的に取り組むサマータイムの法案化を例に挙げ、「いろいろな重要案件がある中で郵政民営化のみがクローズアップされている状況は、国民にとって幸せなことかどうかというと疑義がある」と述べた。…』という記事もあるようです。
J 当方の都合で、紹介が遅くなりましたm(__)m

横浜FSさんから、産経新聞 Yes?No?私もいいたい「サマータイム法案」について(2005.7.20)
導入反対85%、生活サイクルに合わない87%、経済活性化や省エネに効果なさそう85%、とこのあたりが一般の受け止め方でしょうね。

aki.mさんから、7/7朝日新聞夕刊コラム「経済気象台:サマータイム制賛成」について(2005.7.10)
J お知らせありがとうございました。aki.mさんがいわれている通り、いつもは慎重な朝日のわりに、記者個人の思いつきののようなコラム内容ですね。OECDの80%がたは緯度の高い欧州・北米であり夏時間制の比率が高いのは当たり前です。それにしても、OECD加盟29ヶ国としているのは古い数値です。2000/12には、30カ国目のスロバキアが加盟。なぜ訂正されないのか?

meladriatiqueさんからのお便り「サマータイム制度を導入するのであれば、1時間遅らせて中国と同じ時間帯にしてほしい…」
J 長めのメール文でしたので、全文はこちらに転載させていただきました。
 ご主旨を十分把握できたか?ですが、ポイントとしては、もし時計をいじるなら時刻を進めるのはもってのほかで、アジア・ブロックの中心タイムゾーンにする(一時間遅らせる)ほうが、夜型社会に移行していることもあってメリットが大きいのでは・・という提案。省エネには貢献はしにくそう、結局は朝明るくなって早めに起き出してしまいかつ、就寝時間が遅いので人によっては寝不足になりやすい、行動時間帯が遅くなると子供たちにとっていかがかなど、デメリットも想定されますが、将来はあるうるのかもしれません。
 今日は七夕で、関東だと7時の日没が、夏時間制では8時。今回のご提案だと6時になって七夕提灯を早めに楽しめますね。

fさんから、中日新聞への読者投稿と論調について(2005.6.27)
・5/14〜6/20までの中日新聞読者の反応(タイトルのみ下記)は、反対に近い慎重論や反対や、さらに反対を通り越して怒りの投稿までありました。ただし一部には、誤解をしているもののありますが…
☆サマータイム導入早まるな(豊橋市)
☆サマータイム導入は慎重に(名古屋市)
☆独善法案必要ない(多治見市)
☆夏時間の導入、混乱招くだけ(名古屋市)
☆「夏時間」は大切か(関市)

・中日新聞の論調は以前から、夏時間賛成です。読者の反対が多いので、5/14の社説では、慎重導入論へと変わったようです。
しかし、相変わらず、余暇と省エネ効果をうたっています。北海道の夏時間実験においても、その実態を報道しようとはしません。まだ、ふしぶしに夏時間をかばう論調が見られます。そのひとつが、グレゴリ暦の欠陥を夏時間反対に結びつける論説です。まあ、中日新聞が何もかもだめだとは言いません。道路特定財源や夏の軽装などはそのとおりだと思っています。



日経ビジネス・アソシエ7月5日号「ここが変だよサマータイム制度!」
J  News &Trendとして表題のような夏時間に関して疑問視する記事が掲載されました。日経BP系は経済界に近い存在なので、その論調の波及が期待されます。疑問点として主に以下があげられており、詳しくは同誌をご参照ください。そのうちの 3.は、サラリーマン事情に詳しい立場からの警鐘だし、図表にあった「世界主要都市の緯度と夏冬の昼間時間差」は興味深いものでした。
1.省エネ効果は期待薄
2.中緯度・高温多湿に不向き
3.世界最短の睡眠時間に拍車
4.巨額のシステム変更と事故懸念
5.中小、サービス業で労働強化
6.家電内臓時計の変更が面倒

Kei Arakiさんからのお便り(2005.6.22)
J  6月20日から始まった北海道サマータイムに危惧されていて、今後も注視していきたいとのこと←よろしくお願いします。なお、"北海道サマータイム"というと全道でやっているようなイメージがありますが、実際には、札幌商工会議所が主催する限定的で短期間の実験です。私見としては、高緯度で冬の日照時間が短いのを夏場に補う…という観点で例えば、北海道ビジネスアワー(8:00-16:00)のような言い方のほうが適しているように思います。

松永洋介さんから、5/27読売新聞「論点」について
「省エネルック、夏時間:温暖化防止の“即効薬”期待」(中上英俊 住環境計画研究所長)は、「現実的で即効性のある二つの提案」として、ノーネクタイ・ノースーツとサマータイムとを並べて、両方に賛成しています。 サマータイムの話は、おきまりの賛成論を並べた挙句に「何より明るい時間が夕方1時間増える。若い人たちに、新しいライフスタイルの提案も期待できるのではないか」というよくわからない結論です。
J 中上氏の専門は<エネルギー、地球環境、地域問題>だそうですが、もう少しは専門?!を生かした真面目な提案をしてもらいたいものですね。それと、5/21の毎日新聞論点特集[↓]の同氏の文章をちょちょと直しただけの殆ど同じ表現。ノウがないことおびただしい。それをよしとするヨミウリさんの安直な姿勢も疑問です。真夏の強烈な照り返しが残る夕方6時ごろ戸外スポーツが出来ますよ…なんてホントにお考えなんですかね。

fさんから、中日新聞記事について(2005.5.27)
中日新聞5/26(木)は、経済広報センターの夏時間制度にかんするアンケートを紹介。3919人の中で肯定的な意見が64%を占め、このうち7割が省エネや温暖化防止に期待すると答えた。賛否の理由を自由に答えてもらったところ「生活様式を変え、余暇をつくることができる」などの意見が目立ったそうで…あきれてものが言えません。
J どうもアンケート結果がいまいち不自然な感じがしますね(アンケートは、質問方法・表現で結果にバイアスがかかる)。そのせいもあってか、同センターニュースリリースを報道したのは、私の知る範囲では中日と時事だけです。

天文学者の森本雅樹さんから、毎日新聞5/21論点特集「サマータイム 是か非か」について(2005.5.25)
毎日新聞がサマータイムの特集を「論点」欄で組みました。不肖おじさんも反対論で使ってもらいました。ところが、です。その特集、九州ではのらなかったのです。特に弊害の大きい九州でのらないなんて、記者たちは知らないわけないし、知らなくたって記事をチラッと見れば見出しでわかるし、それも九州の人ですよ。万一意図的でないにしても、限りなく意図的なものが見えます。
J 3名の有識者の主張を紹介★中上英俊 住環境計画研究所長:欧米では省エネ策の切り札として登場、新しいライフスタイル提案にも期待、★森本雅樹 天文学者:日の入り遅い西日本の弱者への影響大、苦労が多いわりに省エネは微々、★久保田泰雄 連合副事務長:実労働時間の短縮とあわせた検討必要、国民的論議で企業も個人も意識改革を……うーん、森本先生のお怒りはもっとも、それと、欧米の高緯度地帯では省エネというより秋冬春の短い日差しを夏場にちょっとでもたくさん得ようとして導入されたものですよ。亜熱帯の日本とはまったく事情が異なります。

yftさんからの情報、北海道新聞読者の声Net版「サマータイムの是非」投稿募集(2005.5.24)
J 当サイトを開始したころ最初に意見をいただいたyftさんが日本に帰国されて札幌にお住いです。表題は5月25日正午に締め切りだそうです。北海道以外からの投稿も可能のようですので奮ってどうぞ。24日10:00現在で41件の意見(殆どが導入反対か必要なし)が寄せられていました。

fさんから、中日新聞掲載の投書について(2005.5.10)
中日新聞5/8(「個別の夏時間提案、伊勢市公務員」要旨:一人一人の選択でやればよいのでは)、と5/9の投書(「サマータイム必要を感じぬ 岐阜市主婦」要旨:夏時間の必要はない、国会議員の思いつき、また税金の無駄遣いを繰り返すのか)に、一般人の普通の意見がのってました。5/8は時刻調整の件にはふれていませんが、行政の不当介入に対する疑問という点では、正しいと思います。5/9は恐らく国民の誰もが心配するような件、つまり時刻調整について、普通の主婦が心配しています。マスコミはなぜ、この問題をとりあげないのだろうか。

医師 渡辺乾さんメール「危険なサマータイム制には絶対反対」(2005.5.10)
2000年問題とは比較にならないほど甚大で危険な事態をひきおこすコンピュータ修正問題は、例えば、現況でも大きな問題になっている鉄道をはじめ交通機関の安全確保をさらに困難にしていくように思います。

fさんからの情報(2005.5.6)
5月2日の中日新聞「新世紀懇話会」記事は、経営者本位のあきれた内容でした…
J 確かに、幸せ実感 夢・職・老後 『人間本位』の社会へ での佐々木毅 東京大学前学長さんの発言は突拍子もないものでしたね。 共同通信5/2「サマータイムで睡眠不足に 体内時計とずれ、学会報告」のほうが明らかに常識的と思える見解です。また、夏時間先進地域?らしい札幌に行かれて耳にした生の声を報告いただきました。
1;ホテルフロントマン
  夏時間は会社単位の時差出勤をやっているようです。
  札幌東急インは参加していません。
2;飲食店従業員A
  知らない。へー、そんなのあるの。
3;飲食店従業員B
  聞いたことあるけど、それってどういう効果があるの?


医学博士 宮本順伯 医師「サマータイム期間中の診療時間繰り下げ宣言」(2005.4.27)
J 1999年当時からサマータイム導入に異議をとなえておられて、ついに提起されたプロテスト宣言。最悪導入が決まってもこのようなアピールの余地があることを示唆されていると思います。推進議連の皆さん、よーく心しておいてください。

livedoorニュース 4/26警察庁の元担当者が語る「サマータイム法案の国民不在」(2005.4.26)
J 国民の大迷惑になるような施策、それも95年、99年と二度も葬り去れた法案をまたぞろムリ押ししようとする構造 ― "新人類"国会議員さんの台頭、国権の強化・痛みを伴う改革・自己責任や市場原理の無原則な採用など国政の動き ― についてのコメントに納得!!

全トヨタ労連機関誌ゾーン2005-4月号「サマータイムを導入しよう!」[pdf](2005.4.26)
J 賛成論の好例(ふるもと伸一郎 衆議院議員):単によその動きに同調されているだけで、サマータイムのメリット・デメリットをご自身で検証されたようには思えません。自宅の時計全部を全て1時間進めてまた戻す手数がどれだけのものか一度試してみてみてから賛成してください…とお願いしてみましょう。

新開設ブログ「サマータイム法案に反対するブログ・資料編」(2005.4.24)
J サマータイム論議の歴史、長谷川教授の見事な反対論(2005/3/7)、省エネ効果の試算への疑問、関係先メルアド一覧など参考となる資料・リンクたいへん分かりやすく整理されています。うーむ、デザインもとてもスマート!! summer05さんがんばって下さいね。

当サイトのレイアウト一部更新:管理人いとう(2005.4.22)
J 皆さんからいただいているご意見をなるべく分かりやすく整理するため、リンク欄を新設しました。掲示板設置のご提案も頂いているのですが、2chなど既存のものもあるため当面はこのスタイルを継承したいと思っています。

松永洋介さんの「サマータイム法案/地元国会議員へのアピール」(2005.4.22)
J 全国で同様のアピールを行ってほしい…という主旨から、公開されています。
加えて『…手紙はずいぶん長くなってしまったのですが、キモはこの部分だと思っています。サマータイム制の導入は、「それぞれの地域、それぞれの職業、それぞれの家族、それぞれの人」に由来する、多様なライフスタイルへの配慮を欠いています。日照の変化に生活を合わせるなら、時計の針を全国一律に進めるサマータイムでなく、「必要な地域で、必要なだけ」登校や出勤の時刻を調整する方が、国民全体の利益になります

愛知の森川さんのコラム(2005.4.22)
Jサマータイム(2005.4.22)」は、当時の通産主導の導入キャンペーンに対抗された裏話がたいへんリアルに書かれています。『…全く国民の迷惑を考えない、厚顔無恥でとんでもない連中だ。まあ、今の私は、正直のところ、あきれ果てて、「もう、勝手にすれば?」という心境である…』と言われています。

fさんからの情報(2005.4.18)
『4月17日(日)の中日新聞に夏時間議連の幹事の見解他[以下タイトル参照]が掲載されていました。生活様式の改善だの、食わず嫌いだの、自分の趣味で政治を考えています。連休明けには、行動を起こすそうです…』
・推進議連 川崎二郎幹事長「環境を守る意識が膨らむ」
・社民党 福島瑞穂党首「労働強化につながる恐れ」

愛知県T.H.さんからのおたより(2005.4.17)
私もサマータイム導入の目的が分かりません。 余暇が増えるとも事ですが、寝る間も惜しんで余暇にいそしむ人がどれぐらいいるの か疑問です。1時間早く起きるなら1時間早く寝ないと寝不足になるのは必至です。 何でもかんでも西洋の真似をするのはおかしいと思います。過去に行って上手くなか なかったのに今さらなぜほじくり出すのか。こんな事をやっている暇があるのなら、 国の借金等もっと大きな問題が有ると思います。

2ch掲示板における関連スレッド(2005.4.16)
J 【政治】サマータイム導入法案、決定…超党派議連 [すでに1000越え]では、<推進議員や関係政府機関へ反対意見メールを出そう>という運動が展開されています。同スレッド2[2005/04/16〜] 同スレッド3[2005/04/18〜]
「現在特に必要も無く、また導入によって大きなメリットも見込めない新しい社会システムを導入することは、社会システムに不要な手続きを増やすだけで、システムの事故率の増加と国力の低下にしかならない」という意見はまさにそうだと思いました。

最近の朝日新聞から
J 4月8日<三者三論:どうするサマータイム>では、賛成派と言っても北海道だけの導入を考えている札幌商工会議所の方、「意識改革と議論が必要」とする連合事務局、「日没後の文化も大切に」と基本的に導入反対の照明デザイナー石井幹子さんらの見解を紹介。「超党派 サマータイム制度推進議員連盟(会長=平沼赳夫・前経済産業相)」さんは賛成の意見をなぜださないのか不思議ですね。4月14日<声:昔の夏時間では私は睡眠不足>も反対意見でした。

2ch掲示板における関連スレッドを教えていただきました(2005.4.7)
J 同掲示板内では、"サマタイ"という略称が使われていました(^o^)、総じては…百害あって一利なし…という論調のようです。
天文・気象@2ch掲示板>極東アジアにサマータイム採用国が殆ど無い理由2《2004/11から770件の書込み》
ビジネスニュース+@2ch掲示板>【経済】できる?サマータイム 省エネ、余暇増大、経済効果[終了] 同スレッド2[2005/04/07〜]

fさんからの照会(2005.4.5)
J 各政党への熱心なアピールなどいただいているfさんから以下の照会がありました。当方でもこれから調べたいと思いますが、関連情報をお持ちの方がおられましたらご一報ください。
1;フランスの夏時間廃止団体に関すること。および、その活動について。
2;韓国でのソウル五輪時行われていた夏時間が廃止された、その経緯、および、詳細。

小寺信良「日本にサマータイムは有効か」(2005.4.5)
J 『…国の制度としてサマータイムを導入すべきかという点に関しては、現時点では降って湧いたような話で、障害が多いと言わざるを得ない…』とコメントされています。
multitchさん情報ありがとうございました。

新アピールサイト猫でも分かる「だまし」のサマータイム(2005.3.30)
J 宮本順伯(医学博士、東京フルブライト・アソシエーション会員)さんのサマータイム反対の論点はたいへん分かりやすくまとめておられます。以下主な内容
・早起きするのになぜ時計の針を動かさねばならないのですか ?
・サマータイム制度は時代錯誤の国家統制

サマータイム:省エネ・経済効果に疑問 (朝日新聞"Be on Saturday"2005.3.26)
J 「…beモニターのみなさんのアンケートでは「反対」が「賛成」を大幅に上回りました…」という記事になっています。詳しくは同記事かasahi.com 抄録をごらんください。このあたりが一般の人たちの常識的な心情だと思います。

fさんから、サマータイム反対のメッセージをいただきました。(2005.3.24)
このままでは2005年4月施行、2007年4月実施になりかねません。この法案が通れば、廃案にすることは不可能で、時期や時間が拡大していく(1時間→2時間、4から9月→?????)危険な法律です。
1;夏時間議員らの落選運動の推進
2;夏時間役人の職場からの追放
3;夏時間マスコミの追放
これしかありません。夏時間議連のばか連中のリストを下さい
J ◇サマータイム制度の実現を目指す超党派の「サマータイム制度推進議員連盟」(会長=平沼赳夫・前経済産業相)には、自民、公明、民主、無所属の衆参議員152人が参加しているそうですが全議員のリストは見つかっていません。ご存知の方がおられましたらお知らせください。 布山清治さんから、サマータイム反対のメッセージをいただきました。(2005.3.21)
『サマータイムを国会へ提案という報道を見てびっくりして います。いまどき何故このような時代遅れの怪奇なものを かかげてその強制をはかるのでしょうか。

 いまや時刻という数値は社会システムの重要因子です。 これを複雑にすることは、社会システムにとって大きな損失 です。すべてのシステムの構築、評価、運用に多大なロスが 発生します。あの2000年問題でシステムにかかわる何人のエ ンジニアが評価に当たり、また徹夜で待機したことでしょう。 私も大晦日に会社の冷えた部屋でシステムの万が一の異常が 発生しないか待機しておりました。現場でも多くの保守員、 エンジニアが待機しておりました。すべてのコンピュータ システムは、こうしたイレギュラーな因子が大変わずらわし く障害を生む要因なのです。あえて、サマータイムのような 無駄なことを導入することは、百害あって一利なしです。 こんなことは絶対に止めるべきです。自宅にある何十という 時計もだれが調整するのですか。

 アメリカや欧州でも私はいやなことを味わっています。いま から5年ほど前のシアトルでのことです。サマータイムへの 切替当日、空港へ行く途中の時計がサマータイムに調整され ていなくて、あわや飛行機に乗り遅れそうになりました。 こんな時代錯誤のサマータイムは是非止めてください。 いつも欧米のサマータイムの理不尽を味わいつつ、時刻を大 切にする日本を愛し、日本国民の先進的、そして自然と調和 する姿を誇りに思ってきました。
 大きな事故の要因にもなる恐れが大きい、時代錯誤のサマー タイムを是非阻止しましょう。』

◆絵本作家の矢玉四郎さんから、サマータイム反対のメッセージをいただきました。(2005.3.20)
 はれぶたのぶたごやサマータイム反対の論拠をご覧下さい。

埼玉県大井町のタウン情報を運営しているまーちゃんさんから頂いたメール(2005.3.19)
 次期国会に、日本の地理的現状を無視した、サマータイム法案が議員立法で提出されようとしていますが、まったくナンセンスだと思っています。
*提出されれば成立すると言われており、危機感を持っています。
エネルギー消費がどうのとか、他の国が行っているからとか、色々な理由をつけていますが、日本の地理的な条件を考えると、全く効果が無いばかりでなく、自然と共生している農家を無視しているとしか言いようがありませんし、真っ暗な中を登校することになる、子供達の安全を考えると大反対する必要があると思います。
なんとか、マスコミを含めサマータイムを真剣に考える世論を形成し、一部国会議員の暴挙を止めなければならないと思います。

松永洋介さんから頂いたお知らせのメール(2005.3.6)
『最近、またサマータイム推進派が活動を起こしています。今度こそ実現するのでは、と心配になります。世間にいくらかでも注意喚起をしなければと思い、資料を整理して、私がよく利用している掲示板サイト「スラッシュドット」に投稿したところ、記事として採用されました。
「サマータイム」がやってくる!?
(記事作成者「usagito」は私のハンドル・ネームです)
このサイトはITエンジニアなどが多く集まっているため、もしサマータイムが導入されたらどれほど悲惨なコストが発生するか具体的に想像できる人が比較的多いこと、また海外でのサマータイム体験のある方もいて、なかなか興味深い投稿が集まりました。』

Hollyさんから滋賀県庁の実験についてのレポート(2003.7.19)
 滋賀県庁にて(サマータイム風)な勤務体制を実験的に実施しているそうです。内容は、交代制職場を除く全職員の49%の1835人が参加、30分から1時間の早い出勤をするそうです。
個人的な感想ですが、参考とする実験がない実験をする場合、「アタリ」をつけるためにある程度厳格な前提条件をつけておかないと実験が成り立たないと思うのですが、こんなにユルい(いいかげん)手法で、省エネになったかどうか解るものなんでしょうか?なんだか、オチのわかりそうな実証実験です。もちろん、オチに「解りませんでした。」が来るんでしょうが。
残念ながら、元記事のURLを入れようとしたら、県庁のサーバが止まっていて、見つけられませんでした。(省エネのためかな?)
 また、実施中の現在も県議会議員からツッコミが入っていて、「サマータイムを実施することが前提となっている議事」のようなあらぬ方向へ話題が進んでいます。

『北海道サマータイム導入に疑問』(2003.5.9)
北海道にお住まいの写真家 縄田ョ信さんからお便りをいただきました。縄田さんは、札幌市長選や北海道知事選、札幌商工会議所などでなされている夏時間制(なんと2時間も時計を進める北海道独自のタイムゾーン)に反対するための表題のWebページを公開されました。緯度の高い北海道ではメリットがあるだろう…という仮説のもとで、またもや、実質的な省エネ効果などの分析がなおざりにされたままでの"思いつき提案"で寂しいかぎり。
1時間ずらしでは殆ど効果ないことが分かったため、無理に2時間ずらしにしたという安易としか言いようがないし、弊害ばかり多い複数タイムゾーンを【特区】という美名の下で強引に成立させようとする姿勢にはあきれるばかり。

◆お詫び(2002.7.25)
サマータイム反対の声に載せておりました朝日新聞99年3月「論壇」の掲載日を訂正しました

天文学者の森本雅樹さんからお便りをいただきました(2002.6.29)
 以前から、サマータイム反対を表明しておられます。

◆政府の地球温暖化対策推進大綱の公開(2002.3.19)
地球温暖化対策推進本部からだされた「地球温暖化対策推進大綱」は、以下が掲載されています。
地球温暖化対策推進大綱(本文)[pdf形式]:全73ページ
地球温暖化対策推進大綱(概要)
エネルギー起源のCO2排出抑制対策[pdf形式]
この中で、サマータイムについては、「第4章 6%削減約束の達成に向けた地球温暖化対策の推進」の「6.国民各界各層による更なる地球温暖化防止活動の推進」の「(2)地球温暖化防止活動の普及啓発等の推進等」に次のように記述された。
『@ 夏時間(サマータイム)の導入について、「地球環境と夏時間を考える国民会議報告書」(1999 年5 月)も踏まえ、国民的議論の展開を図り、合意形成を図る。』
 この素っ気なさからすると、以前ほどは非常識のごり押しをしようとはしていないようだけど、ほかの施策の実効性が薄いだけに、いつまた“おぼれるものはワラをも掴む”でスポットライトを当てかねないものなので要注意ではあります。
 この動きに連動して、社会経済生産性本部では、以下2項を発表。「国民・住民への提言」として『5)省エネルギー・温室効果ガス削減、経済活性化のためにサマータイム制度に対する理解を促進し、 制度導入を実現しよう』となっていて、ほかの提言も含めて、まったく創造性、具体性に欠けるし、本気に地球温暖化対策を民の立場でやっていこうとしているようには見えない。
◆3月18日発表 「サマータイム(夏時間)制度の導入に関する国会議員アンケート」について
◆3月18日発表 「地球環境時代のエネルギー政策〜利用者サイドの課題と役割を考える」発表

「フレッシュアイ」ディレクトリーに紹介されました(2001.12.4)

「ほーむページ 銀の櫂」からのリンク(00.8.18)
 幸いにも、今のところ政府筋のサマータイム導入の気運は沈静化しつつあるようなので、コンテンツ更新をさぼっていました。「ほーむページ 銀の櫂」さんからメールをいただきました。同サイトには《サマータイム制に反対しよう》が掲載されており、参考になります。無用な制度をストップさせるためには、より多くの方々のきちんとした意見表明が必要と考えるので歓迎です。

環境goo、Yahoo Japanからのリンク(99.11.17)
 サーチエンジンgooには環境gooというコンテンツがあり、その<エコワード>のサマータイムの関連リンクにこのサイトが紹介されました。導入反対・賛成の両論併記のサイトという説明がちょっと気になりますが、紹介いただくことは幸いです。少しでも省エネに協力しようと、今年春から通勤には自転車を使っていますが、この時節になると朝晩の冷え込みが身にしみて、バス・地下鉄に戻そうかと悩んでいます。クルマ通勤ならいざ知らず、公共交通を止めても省エネには貢献しそうにもない! そう言えば、Yahoo Japan からも連絡があって、同サイト「今日のおすすめ」10月31日号に掲載されていました。

サマータイム推進派の新サイトについて(recieved 9/20)
 Hollyさんからお知らせいただきました。お名前を訂正させていただきました。2003/7/19
フォーラム「エネルギーを考える会」という、発信主体のよくわかない(敢えてぼやかしているんでしょうが)ホームページで、Kakimotoさんが言っていましたが、《悲しいことに、省エネルギーを訴えたいのに、500kbytesもあるFlashを多用したページで省エネの説明してます。無駄に電気と電話代を喰う》とても非常識なテクニックが使われています。そこにサマータイムの意見交換掲示板があるのですが、やはり反対意見ばかりになっています。
サマータイム導入反対の立場からHollyさんのホームページにたくさん意見 991 995 996 997 が書かれています。

サマータイム導入賛成の伊野さんのメール(recieved 7/28)
 賛成の根拠としては、『「世の中に時計が無ければ」人間は日の出日の入りを基準に生活を営むのだから、自然に近い生活が一番よい』とされていて、この点については、私も大賛成です。「時計」はいわば社会とタイミングをあわせるプラットホームでしかなく、自分個人の時間設計は、多少その「時計」と折り合いをつけながら、人それぞれが適するすごし方をしている。そして、多くの人は、長い慣習によって自分の時間設計ベースをもっているので、社会時間を(意味もなく)変更する必要はないし、また迷惑だ・・が私の観点です。この時節には、朝5時には起きるので、ベランダファームの水遣り・手入れ、新聞とか本を読んで7時ぐらいまで気持ちのいい充実したときをすごします(サマータイムだと、この時間が半減してしまいます)。大切なのは自分の時間ペースであって、会社の時間ではないような気がしますが。なお、伊野さんの見解は ホームページをごらんください。

兵庫県西宮市 永塚さんからいただいたメール(recieved 7/21)
 サマータイム導入については、私も「反対」です。
それは、サマータイム導入が、「時間」と「時刻」の持つ、 非常に大切な役割である「斉一性」(「統一性」とか「一意性)」と 言い換えても良いかもしれません)を破壊するものだからです。
夏の間、時計を1時間進めるというのは、 「夏は暑いから、夏の間だけ温度の単位を10度下げて読むことに しましょう。そうすれば、みんな涼しくなった気分になって、 仕事が捗ります。」というのとなんら変わらない、文明人にとっては まことにアホらしいことです。
日本が標準時の制度を採用したのは明治21年(1888年)と聞いていますが、 それまでに、太古の時代からどれだけ多くの天文学者やその他の人々の 叡智が、この素晴らしい制度を培ってきたのでしょうか?
もし、サマータイム導入が、本当に省エネ効果やゆとりの効果があると いうのなら、官庁や公共施設の始業と終業時間を夏の間1時間早くすれば それで済むのです。そうすれば民間企業はみんな「お上」に従います。 決して時計(時刻)を変える必要はないのです。

宇宙を考える2: 天体の地球衝突(7/11)
 前々稿では50億年太陽系消滅説に触れましたが、その前にがありそうだ・・ということでちょっと調べてみました。まず、6500万年前の恐竜絶滅は、巨大隕石の落下によるものという説がある。この確率は、一キロメートル級の天体が衝突するのは数十万年に一度、10キロメートルクラスとなると数千万年から一億年に一度ほど。天体衝突の規模は、500メートルの天体が地球に衝突すると、大量の塵がまき散らされ半年以上にわたって地球全体の温度が10度低下<衝突の冬>。 一キロメートル級だと気温は50度低下だそうだ! 当然、衝突場所と周辺が壊滅するだけでなく、大津波、大火災、火災による酸性雨などの被害が全地球に及ぶ。(「天文学への招待」村山定男・藤井旭著)  ハワイ・マウナケアのすばる反射望遠鏡にがんばってもらわなければね。

政府のお粗末な地球温暖化対策 (7/10)
 7月2日には、環境庁による1997年度CO2排出量の報告(CO2が12.3億トン、前年度にくらべ0.4%削減、90年比9.4%増加)とタイミングをあわせ、政府の地球温暖化対策推進大綱の進捗状況が関係閣僚会議に提出された。昨年6月に大綱ができてから初の点検だということだったが、想像通り、あまり効果があったと思えない対策の羅列と、具体性のある今後の施策はみあたらず、お粗末なものでした。この一年の実績としては、(1)車・家電・OA機器などの省エネ基準、(2)クリーンエネルギー車・低公害車の充電施設20カ所設置、(3)サマータイム制度の検討−などだそうで、とても本心からCO2削減をやろうとしているとは思えません。2010年の排出量を90年レベルより6%削減する目標は、並大抵のことではないはずなのに・・・ 。

たまに宇宙時間を考える (6/20)
 時間を一時間すすめる夏時間ばかりでは発想が狭くなってしまうので、たまに宇宙時間でも考えよう。大学の校友会誌にでていた随筆がとても面白かった。約200億年前のビッグバンを1月1日とすると、銀河系ができ始めたのが4月初旬、太陽系は8月下旬、地球の誕生は9月中旬、人類の登場は何と12月31日の午後十時半になるそうで、人類は宇宙の歴史のなかではまだわずかしかたっていない。この一時間半のあいだに、熱帯雨林を伐採し、化石燃料を消費し、酸性雨を降らせ、二酸化炭素を排出し、砂漠化を加速させ、オゾン層を破壊し、数多くの動植物を死滅させたことになる。
 『生命と地球の歴史』(丸山茂徳・磯崎行雄著 岩波新書)によると、宇宙誕生についてはまだ活発な論争がなされているようで100億年前から170〜150億年前までの諸説がある。太陽系の年齢は45.5億年であり、太陽系はあと50億年ていどで赤色巨星化した太陽によって加熱されて蒸発し、最後には星間空間にガスとして散ってしまう。しょせん人類がそれまで存続するとは考えにくいこともあり、実感がわかないシナリオですね。宇宙の方も、あと100億年かと言われているそうで、宇宙についても永久とか無限という言葉が存在しないワケだ。東工大教授の丸山茂徳さんの講演を先月聴くチャンスがあったが、地質・テクトニクス専攻とは思えない幅広い社会科学への見識をもっておられるので驚きましたね。

ニュージーランドでの時間違和感 (5.29)
 先週は一週間ほどニュージーランド旅行にいっていましたが、アメリカズ・カップで盛り上がっていたオークランドでは日の出が7:30頃なんですね。向こうは晩秋なので当たり前なのですが、5時には明るくなっている東京から急に行くと、やはり体がついていけない感じです。サマータイム切換のときはこんなふうになるんじゃないかな・・。来月5日は世界環境デーなので、いろんな機関が環境週間とか月間で環境を考える行事が行われると思います。とても、けっこうなんだけど、例の超党派参院議員の「サマータイム制度研究議員連盟」あたりがキャンペーンするのはご免ですね。

春眠は暁をおぼえず (5.15)
 この頃は「春眠は暁をおぼえず」(孟浩然『春暁詩』)のとおり、寝心地がよく、目が覚めるともうだいぶ明るくなっている。サマータイムにすると、こんな自然なリズムも乱されてしまうことになる。朝日新聞のひつような反対論調にもかかわらず、サマータイム推進の超党派議員連盟の動きばかりが活発となってきていています。コソボ情勢とか、ガイドライン法案は大切ですが、より身近な私たちの生活に直接影響する問題のわりに議論が広がらないことか気がかりです。

シスコシステム社広告コピー (4.24)
 日経新聞(99.4.16)にでていたとても気に入りました。『インターネットがひとりの声を大きく届かせる手段になっています。マスメディアに頼らなくても自分の考えを世の中に問いかけ、賛同する個人が、またそこにコミットすることができる。そんな、人と人との新しい結びつきが始まっています』

どう考えても"個人生活のゆとり"はまやかし (listed 1999.4.20)
 サマータイムが"個人生活のゆとり"をもたらすというナンセンスは、単にサマータイムを容認させるための嘘の方便ですね。本来、就業者の総労働時間短縮、時間外労働削減、職住近接、個人ごとの選択制を高めるフレックスタイムなどを意識改革を含めてやっていかなければならない筈で、サマータイムにしたから実現できるものではない。ライフスタイルの見直しそのものは別次元の事柄として進め、サマータイムは、はっきり省エネなり、京都会議議定書の「2008年〜2012年に温室効果ガス排出量を1990年レベルから6%削減」のためとして打ち出し、その目標に対してどれだけアドバンテージがあるかで評価すべきだ。だいたい一般化しつつあるフレックスタイムは、職場での照明・エアコンなど消費エネルギー的には増エネになっている。それにしても、肝心の電力会社の見解がどこにも出ていないのは不思議ですね。原子力発電化とか、夏場の電力需要ピークを落として下さいとかは聴くけど、温室効果ガス低減シナリオにもっとも詳しいはずの本家はどう考えているのかしらね。なんらかの施策で、一挙に電力需要が大幅低減してしまっては困るから何にも言わないのかな?

全国民に強制しようとするわりには、荒っぽいロジックだし、納得性薄い (listed 1999.4.13)
 あるシステム提案をおこなう場合には、問題解決の目標値を定め、複数の代替案の検討を行い、総合評価して提案するというのが普通のステップだが、国民会議案は、目標値もなければ、複数の代替案のメリット・デメリット評価もなく、ましてや総合評価も関係なく、問題点はそのまま放りぱなしで、ただサマータイムを何としてでも成立させる強引な結論だけ。茅陽一教授ら16名の中央国民会議委員もなんだけど、通産、経済企画庁、環境庁の事務局(通産主導なのかな)もずいぶん無責任です。4回ほど形ばかりの地方の意見をきくかっこうだけつけて、やっつけで3月17日に発表した報告案を、5月には答申にこぎつけちゃおうという魂胆。こんな報告を歓迎するのは、議員立法でサマータイム法の国会成立をたくらむ推進派議員だけ。一般国民が、こんな報告案で賛成すると考えていること自体が甘い。

反対意見ばかりなのに、なぜサマータイムで押し切ろうとするのか (listed 1999.4.13)
政府の意図について勘ぐりをすると以下。
(1)サマータイム導入できれば、諸外国のつきあげに対し、日本は地球温暖化対策を"全国民規模"でやっているとPRできる。この観点からすると、国民の反対が強いほど結構で、困難な施策を"政府の強い指導力"で可能にしたと誇示できる。 (2)政府は温室効果ガス削減には、きめ細かく地道で多様な理解活動と施策展開が必要なことは分かっているが、めんどうなのか、やる気がないのかにより、ぱっと目に派手なサマータイムでお茶をにごそうと考えている (3)個人生活上のエネルギー節約なんか、啓蒙ベースでは不可能で、思いきり、国民を苦しめれば、音を上げて、省エネがすすむだろうと考えている (4)民生・運輸・産業で本格的にエネルギー消費を落とせば、戦後最低といわれる悪い景気をさらに悪化させてしまう。だが、京都会議締約国の立場上、温室効果ガス削減はやらなければならず、なんとか仮需要でも景気にプラスになるような施策(サマータイム実施のためには、運輸部門・コンピュータなど数千億以上のコストがかかる。コンピュータソフトについては、2000年問題対応どころじゃないと思いますがね。それが有り難いことに年2回づつ発生してくれるので、雇用面も含みこんな結構な方策はない!・・・と通産と経済企画庁が熱心になるのもうなずける) (5)普通は国民サイドにたつ経団連や、各産業団体、青年会議所なども、地球温暖化対策という旗印がたてば、反対しにくいだろう。一般個々の反対なんかちょろいもんさ・・と思っている。 (6)規制緩和や民間活力など、はなから期待していない。ファッショといわれようが愚民には、地域性も国民性も無視して一律で決められたことに従えばよい。 (7)日本人は、欧米でやっていることをすぐ真似たがるから、サマータイムなんか喜んで受け入れるだろう。 (8)サマータイムは立法化してしまえば、国民が従うだけで、政府は何もしなくてもよい大変結構な施策だ。 等々きりもないし、ちょっと投げやりになりかねないのでこのへんで止めておこう。

サマータイム以外は自転車活用だけというお粗末極まりない"総合施策" (listed 1999.4.13)
 地球温暖化対策推進大綱の民生部門の省エネ策を一度見てみてください。夏時間、自転車、啓発、政府の率先、緑化しか項目が上げられておらず、お寒いというか、能がないというか、やっぱり、やる気がないんでしょうね。もっと一般の生活実体、エネルギー消費の実体から、改善可能な施策があるでしょうにね。確かに、霞ヶ関で自転車利用とか報道さててましたけど、あれで"政府の率先実行"は終わりじゃないでしょうね。発想が貧困で、サマータイムぐらいしか思いつかず、それだけやろうと必死だというのが真相かもね。

決まってもいないサマータイムの"新たな名称募集"って、さむーいアイディア
 こんなことまで言いたくはないけど、国民会議トップページで、れいれいしく国民に親しまれる名前を募集しています。戦後実施されてすぐやめになった"サマータイム"は年寄りには印象が悪いので、ペットネームをつけてイメージ一掃すべし・・って誰が考えたのかしらね。この無神経さに脱帽!

形だけの"意見募集" (listed 1999.4.13)
 国民会議の報告案が3月17日に発表されて、3月19日にはホームページ(もうあきたからリンク張らない!)が、ずいぶんタイムリーに公開されたな〜と思っていたら、意見募集ってのが出ていて3/19から4/18までとなっていました。国民会議の審議スケジュールでは、なんとしてでも5月13日には結論(結論自体は国民会議をやろうがやるまいが決まっているんですけどね)をだすことなっていて、そのために、4月26日に最終原案がまとまっていなければならず、またポーズとしても意見聴取していおかなければならず・・で、なにしろ大急ぎで募集告知をしなければなりませんね。 だいいち4/18にきたものを含めてどっときた意見を反映させて、どうやって4/26までに立案するのかしら? 優秀なワーキングのシンクタンクがついているから任せなさい・・というのだろうけど、いかに超人的でも無理。要は、収集した意見なんか、はなから反映させるつもりもないのでしょうね。私も、すぐ反対意見をメールしましたが、どんな意見が何件きたかも公表はしないんでしょうから無駄しました。せっかくホームページ展開したんだから、掲示板方式で意見募集するとしていれば、多少は評価したけどね。

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