夏時間化の実際 1.省エネルギー効果?
家庭での夜間の点灯開始時刻が一時間ずれることで点灯時間短縮が図られるので、地点とか日没時間に関係なく一定の省エネルギーにはなる。ただし夏時間化しても、この例のように23時には消灯するということが実際的かどうかは疑問。釧路の6月のように、夜21時まで明るいとなると、この大前提はかなり怪しくなり実質エネルギー削減はもっと少なくなりそうだ。
また、朝の時間帯をみると、釧路の6月、東京の4、9、10月、那覇の全月で6時の起床時に暗くて点灯しなければならない電力需要が増加することがわかる。国民会議の試算過程が出ていないので判断できないが、この需要増を見込んでいるのかどうかも疑問ですね。
後で気づいたのですが、夜間の照明時間短縮はあくまでも家族世帯でのケースであって、単身世帯では話が違ってくる。釧路の5月を例にすると、非夏時間では帰宅する19時から点灯するが、夏時間では19:38から点灯するので一時間の短縮はしないこととなる。ほぼ一時間短縮するのは(図の19時以降の白の部分)釧路・東京では6-7月だけ、那覇では5-8の4カ月だけとなる。細かいけど、こんな非効果部分も算入しているのか疑問ではある。(この項1999.4.20記載)
釧路 N 42.58 E 144.23 | 日の出時刻が早い釧路でも、10月には起床する6時には真っ暗 | |
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東京 N 35.39 E 139.45 | 東京では、サマータイムにすることで、4・9・10月で起床時間が真っ暗 | |
那覇 N 26.13 E 127.41 | 夜明けの遅い那覇では、夏時間にしなくても9・10月はもともと6時には日がでておらず、サマータイムにすると、なんと4月から全ての月で起床時に点灯しなければならなくなる |
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